枝垂れ桜
ときどき行く公園の枝垂れ桜が咲いた。ここ何日か真冬のような冷え込みで、異例の早咲きかと報じられた桜前線も停滞したままだが、ほぼ例年通りの開花だったようだ。朝の気温3℃。昼の日だまりは17℃。桜も、しかし困っているだろうな。山口から戻ったのが10日夜。ほぼ思い描いた通りの、いやそれ以上の収穫があり、そのまま一気にまとめにかかる。まず、ここ一年にわたって撮りつづけていた素材を一昼夜かけて整理。これが本編集初日の12日。それから台本突入。メインタイトルまでつないだ時点で丸2日かかった。全体の長さの半分あたりでタイトルという、ほかではあまり見られない?奇妙なスタイルになりつつあるが、現時点で指摘は0。このまま最後までいくつもり。シンプルでわかりやすく、そして強さのあるつなぎが続いている。台本もタイトルまで行ったあたりでやっと完成。ナレーションは過剰さを抑えた。明日、最後まで行くが、ま、ここも開花、か。2週間、一冊の物語も一本のドラマも味わうことなく過ぎた。にも関わらず焦燥感は一切なし。目の前のことが、たぶんオモシロイのだ。ツアーガイドムービーは予想通りの大好評。スタジオに来たNagが、おれの台本を読むのがずいぶん久しぶりでなつかしかったと呟いた。言われてみれば、現場にはムリばかり強いてきたなと、思う。このところ数年来、編集でタイムを拾っていけたこともない。ラフエディットした映像をかけるか敷いてもらうかし、あるいはウエブにつないでミニサイズムービーを確認しながら収録素材から近似地点を探してもらい、その場でエフェクトの指示を出す…ラフエディットさえままならぬことも多く、杓子定規のポスプロなら突き返されるような、追い出されるような編集を続けてきたのだ。芝居で口立て演出というのは聞いたことがあるが、おれのはさしずめ口立て編集(●^_^●)