秋の電話
氷雨。雨にぬれ、いつものカフェに飛び込む。冷えたせいか、気分が沈んでいたら、渡辺が田中さんにでも電話してみたらと誘う。ふと、電話。もう一ヶ月、古河に行っていないことを思い出しながら、田中さんととりとめもない話を十分ほど。終わったら、気分が軽くなっていた。十月である。戦いの気配すらない秋である。
なんだかセンチメンタルなホモのようだな、と帰りながら笑った。