2005 12/22 03:33
Category : 日記
始末がついた。れいによって一時間またされた。グチは出ず、お互い顔を見合わせて冷笑を浮かべながら、みなさん馴れた様子でことし最後の打合せを待った。帰り際に皮肉を放たれたが聞き流す。年内の自由を手に入れたことだけが嬉しかった。その後、ルノアールで3時間、SとK相手にお決まりの時間を過ごした。怒ってはいながら、もうどうでもいいなと投げやりになる気分を隠しつつ、堪えた。店を出たのが9時過ぎ。昼前に起きて何も食べていなかったから猛烈に腹が空いていた。代々木の踏み切りのところで美術部のWから電話。日本橋まで行こうか、と聞くとだいじょうぶですと笑った。雪だるまシーンを中心に細かな報告が続いた。腹がくうくう鳴った。隣の運転席では渡辺も腹を鳴らしている。14日から一週間。D2TのSとNは、いったい何をやってくれたのだろうか、とここ2日間の突貫工事をフラッシュバックさせながら、ため息が出た。Wがやさしい声でどうしましたと聞いてきた。笑いでごまかし、23日夜の再会を約し、通話を切った。それから六本木“れん”へ。撮影部に電話させたらさすがにみんな帰った後だった。渡辺とメンチとご飯とコーヒーで朝兼昼兼夜食をとった。赤ワインをグラスでもらい、自分自身に乾杯。くだらねえ時間によく堪えたと、夜の底でほめてやった。酔いざましにABCに寄った。気になった本を手当たり次第に買った。窓を開け、乾燥しきった真冬の夜気をたっぷり吸い込みながら蒲田へ。公園の脇にクルマを停め、30分ばかり密談。明日以降のプランをおおざっぱにシミュレーション。風呂を入れ雑誌とタバコを持って長い間つかっていた。汗が噴き出し、一年間のうっとうしい汚れがぜんぶ流れ出したように感じたのであがった。タバコを5本、灰にしていた。冷えた野菜ジュースと熱いほうじ茶を3杯飲み干したら、汗が止まった。買い込んだ本をめくり、年末に読む本のあたりをつけた。明日は会津ロケ準備。午後一にD2Tで衣装チェックをしたら、撮影部に向かう渡辺と別れ、街をぶらつくつもり。渡辺に、防寒用のくつ下、オーバーズボンなどを仕入れてもらうことにした。明後日23日は、7時六本木撮影部発。会津入りである。十二月は、このためだけに、いや九月も十月も十一月も、もしかしたら一月からずっと、この冬のロケのために、あらゆることをしのんできたような気さえする。四日間のために、すべてがあった。そうなったら本望だ。くそったれ。