月に笑う。
プレゼン、ぶじ終了。古河らしくきれいな晩秋らしい夕焼けとなった。そして寒かった。芝の緑は黄となり、落ち葉があちこちに散っていた。映像に音と光がさらに加わり、D_NEXT!はいよいよ深まっていくこととなった。湯治部がこの一年余り総力を傾けた結果がカタチを結びつつある。その場所を“わが町”と呼んできたが、まちがいではなかったな、勝太郎で十二単と豚汁と五穀米を食いながらしみじみ実感。左にNaga、前にWata。二人とともにやわらかいトンカツを腹にいれながら、来し方をふり返り、感傷を愉しむ。♪いいじゃないの幸せならば…と胸の底でくちずさみ新香がわりとする。店を出たら高空に満月。十一月十六日十五夜。たしかに次の楔を打ち込んだ。Naga、Wataとしばし満月を眺め、帰路につく。冴え冴えとした月光のごとくきつい寒気に満ちた東北道を東京へ。ま、満願成就と言っておく。夜更けて、急速度で上昇していった激情が、的を射たのだ。あとはのんびりと航海をたのしめばいい。