借り歌一首
潔くわが心境述べるならあかねさす夜ぬばたまの昼
               福島泰樹 風に献ずより


昂揚のあと、マンガのような針の時間が待ち受けていた。
搦め手しか使えぬ男ともう十年も付き合ってきたのかと考えると
これは、我が不明。
薄日さす時間がわずかにあった以外は曇天だったのに
あごの下と左のひじにサンバーン。水泡が出来ていた。
ローションを塗りながら、屑との十年を振りかえる。