問われて名乗るもおこがましいが…
「問われて名乗るもおこがましいが…」

  ロケ翌日は激しい雷雨。
  奄美北部に大雨洪水警報が発令。
  落雷で3万8千戸停電、空の便21便欠航。

  奄美越え御一行様、
  強運も味方に付けていたようです。。。

   by Katsuki_Oki | 2005-07-09 11:46
  http://amami.exblog.jp/


東京もまた、豪雨。いちど昼に目覚めたが水を一杯飲んでベッドにリターン。2時間爆睡。熱いシャワーで目を覚まし福島さんに連絡するがリハーサル中でつながらず。ギリギリまで奄美素材にとりかかる。4日の原生林をつなぎ、「日本の野鳥大全集5/奄美篇」のリュウキュウアカショウピンの鳴声を小さく添えてみる。さらに景気付けにDeepForest/Essence Of Deep Forestをあて、webにアップしたところで6時。満席でも顔だけ出すことにし、連絡のとれぬまま吉祥寺STAR PINE'S CAFEに向った。雨で大渋滞の首都高を出たり入ったりしながら着いたのが8時。第1部のラストがはじまる寸前だった。休憩中に照明の菱沼さんとばったり。淡路町で仕入れてきたという「やなか珈琲店」のハワイコナをくれた。南蛮屋が台風のせいで当分の間販売中止になったばかりだったので嬉しかった。お礼に福島さんのDVD「遥かなる友へ」を贈る。二階に移り桟敷席をゲット。第2部の皮切りは東京星菫派音楽顧問の菊池さんの「月光」から。
ピアノの永畑雅人さん、パーカッションの石塚俊明さんに加え、ギターに元頭脳警察の勝呂和夫さん。菊池さんの笛の月光ソロは、昨秋のprivate版「月光」に無断借用したので耳に馴染んでいたが、
http://homepage.mac.com/mctokio/amami05/iMovieTheater592.html
このメンバーにさらに福島さんのあの絶叫が加わったのだ、参ったよ。涙がにじんだと思ったら、止まらなくなった。隣のお姉ちゃんが何度も顔をのぞき込んだくらいで、次の「振り向けば美しい無念が見える」で頂点に。-短歌絶叫35周年記念(寺山修司追悼)コンサート「望郷」-なのだからムリもないが、みなさんひたすらホットだった。
あふれる涙に鼻水が加わり顔の方はとんでもないことになりつつあったが、かまう余裕もなく、桟敷から身を乗り出して手を叩いていた。隣のお姉ちゃんはきっと怖かったろうと思う。いい歳した中年がフローズンダイキリとタバコ両手に身を乗り出して涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら「よしっ!」とか「意義なしっ!」なんて呟いているのだから…。咽を痛めていると渡辺から聞いていたが、福島泰樹の大音声は変わりなくむしろ野太さを増しているようにさえ感じた。はじめて彼の絶叫を録ったサウンドシティのミキシングルームで今はフリーになったミキサー内山祐次が絶叫のために針が動かなくなってしまったメーターを見つめながら声を失ったこと、
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater299.html
いまは役員となって現場を離れた三上信一がTSPの地下MAルームで何度キューを押しても歌い止まずに長いスタッフロールの最後の一行まで絶叫し続ける福島さんのいるアナブースを見ながらあきらめの笑みを浮かべた、その頃のままだった。
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater151.html

楽屋に顔を出し、石塚さん、永畑さんに挨拶。生きてて良かったなどと妙な励ましあいのあと、奄美から帰ったばかりだというと、彼らも演奏で行ったらしく、石塚さんが「気に入ったのなら奄美でいっしょに暮らそうか」と笑った。大酒飲みで手当たり次第に叩いて音にするような元頭脳警察と一緒にあのディープな奄美で過ごすと想像したら膝が抜けそうになったが。菊池さんと福島さんに、渡辺用に持って帰った黒糖焼酎「奄美の杜」を手渡し、土砂降りの地上に出た。細胞の一つ一つにしみ込んで妖しい気配を醸し出していた奄美が、今様白波五人男の絶叫と演奏に触れることで、なんとか溶暗していくように感じた。菱沼さんにいただいたハワイコナと島の反対側まで往復5時間かけて行き手に入れてくれた田原製菓の「黒糖かりんとう」を口中に、さて、「奄美ごえ」の続きをつなぐ。
http://homepage.mac.com/mctokio/amami05/iMovieTheater711.html
パスワード2005
に暫時アップ予定。