2004 08/01 04:25
Category : 日記
件名: [japanesque:00029] 愛してるからね
送信日時: 2004年 8月 1日 日曜日 4:15 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: japanesque@sml-z4.infoseek.co.jp
宛先:東京星菫派 菊地 雅志
CC : Masa. KAWADA
1992.1.13
アバコで“風”と“色”の音楽を録音するために
東京星菫派音楽顧問・菊池雅志さんに渡した1.13付けのメモの前書きから
「目を閉じると
見えてくる
色がある
光がある
水がある
風がある
音が
空気が
世界がある
あなたが
わたしが
無数のわたしたちが
いつの日か
そこにいて
そして
いつまでも
夢見つづける
まだ
誰も
見たことがない
ニッポンの
美しい風景が
ここにある」
だからどうしたというわけでもないが。
要するにおれはこいつをdigitalでやりたいわけです。
12年経って、さすがに髪が薄くなり
あるいはさっぱりと坊主になってしまっている
菊池さんや石塚さんをNHKで見ながら
そう思った。
寒風と雪まじりの臼田の電波望遠鏡の前で
月光仮面もどきの格好で震える彼らの熱演に
カラダが震えるような興奮を覚えたこと。
その足で熊野に走り、熊野古道で300inchスクリーンに
宙を飛んで届いた二人の雄姿を映し出し
そいつを緋毛氈に座ったフランス女とアメリカ男と
日本人男女が呆然と観ているという
わけのわからないエンディングにしたことなど
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater180.html
猛烈に思い出されていく。
番組で最初に演奏された
「のちの思いに」は、
「光の日本」で試みた立原道造と福島泰樹という組み合わせを
あらためて福島泰樹独りの世界に再構成したもの。
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater150.html
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater151.html
二年前の大雨の夜、十年ぶりに曼荼羅でお会いしたとき
歓迎のつもりか、その旨を観客に紹介し、特別演奏をしてくれた。
予定外のことで、俺は恥ずかしくて下を向きっぱなしで
会場が暗いのを良いことに涙をぼろぼろこぼしてた。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater552.html
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater555.html
これからHD900を引っさげて
レガシーとコロムビアを同時に撮った
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater181.html
あの東北に向かえるのだと考えると
センチメンタルになって眠れねえ。
お察しください。
なお、レガシーとコロムビアはほぼ同時に仕上げられ
そののちポイントディゾルブと称するようになったエフェクトと
映像デザイナーという言葉をひねり出した記念の年。
愛する山岡は、元祖小深田の愛弟子としてまだ初々しい青年でありました。
六本木TSPA編。
酔客の声と六本木の夜風がストレートに窓から出入りし
モニターにはドアの向こうで見守る郡山青年が番人のように映っていて
できたばかりのWAVEや青山ブックセンター六本木店が光り輝いた頃のこと。
おれはまだ39歳だった(添付の証拠写真)。
いやあなんつーか、葉月八月は懐古回顧で開けちやった。
ひさしぶりの東北ロケに興奮で眠れず
引き出しの奥から古いメモを引っ張り出し
あのときの気分を思い出してます。
その1992年1月13日に書かれた
「色と風 音楽とSEに関するメモ」の最後のページには
作曲の菊池雅志さん宛にこんなメモが書いて会った。
エピローグ
「もう春なんだね」
ササヤンカ村からの風を受けながら、さようなら。
これで、この巻と、全4巻のすべてが終わる。
挿入詩no.8「はるのしなやかな挨拶」が
やさしげに入る。
哀しみも喜びも、こもごも溶け合った音楽が
スタッフのクレジットの最後まで流れていく。
聴いているすべての人が
いつか辿り着いてみたいと
思いたくなるような音楽が。
そして、最後のページに
「また、いつか、
こんな仕事で逢いたいね。
ササヤンカの村からの、
誘いの風が吹くその日まで、さようなら」
と、添えてある。
pioneerのneo花鳥風月をテストケースに
六月から本格スタートしたdigitalJapanesqueシリーズが
この最後のメモの永い余白の末の一行なのだ、と思います。
手書き絵本「女鬼」をお渡ししてから
さらに月日が過ぎたけど
すべてはつながっていると、あらためて言っておきたかった。
もう、3時間もすれば
東京駅の銀の鈴でみなさんとお会いすることになりますが。
ま、そんなところであります。ご静聴感謝じゃ。
2004.8.1 朝 T.M
送信日時: 2004年 8月 1日 日曜日 4:15 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: japanesque@sml-z4.infoseek.co.jp
宛先:東京星菫派 菊地 雅志
CC : Masa. KAWADA
1992.1.13
アバコで“風”と“色”の音楽を録音するために
東京星菫派音楽顧問・菊池雅志さんに渡した1.13付けのメモの前書きから
「目を閉じると
見えてくる
色がある
光がある
水がある
風がある
音が
空気が
世界がある
あなたが
わたしが
無数のわたしたちが
いつの日か
そこにいて
そして
いつまでも
夢見つづける
まだ
誰も
見たことがない
ニッポンの
美しい風景が
ここにある」
だからどうしたというわけでもないが。
要するにおれはこいつをdigitalでやりたいわけです。
12年経って、さすがに髪が薄くなり
あるいはさっぱりと坊主になってしまっている
菊池さんや石塚さんをNHKで見ながら
そう思った。
寒風と雪まじりの臼田の電波望遠鏡の前で
月光仮面もどきの格好で震える彼らの熱演に
カラダが震えるような興奮を覚えたこと。
その足で熊野に走り、熊野古道で300inchスクリーンに
宙を飛んで届いた二人の雄姿を映し出し
そいつを緋毛氈に座ったフランス女とアメリカ男と
日本人男女が呆然と観ているという
わけのわからないエンディングにしたことなど
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater180.html
猛烈に思い出されていく。
番組で最初に演奏された
「のちの思いに」は、
「光の日本」で試みた立原道造と福島泰樹という組み合わせを
あらためて福島泰樹独りの世界に再構成したもの。
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater150.html
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater151.html
二年前の大雨の夜、十年ぶりに曼荼羅でお会いしたとき
歓迎のつもりか、その旨を観客に紹介し、特別演奏をしてくれた。
予定外のことで、俺は恥ずかしくて下を向きっぱなしで
会場が暗いのを良いことに涙をぼろぼろこぼしてた。
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater552.html
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater555.html
これからHD900を引っさげて
レガシーとコロムビアを同時に撮った
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater181.html
あの東北に向かえるのだと考えると
センチメンタルになって眠れねえ。
お察しください。
なお、レガシーとコロムビアはほぼ同時に仕上げられ
そののちポイントディゾルブと称するようになったエフェクトと
映像デザイナーという言葉をひねり出した記念の年。
愛する山岡は、元祖小深田の愛弟子としてまだ初々しい青年でありました。
六本木TSPA編。
酔客の声と六本木の夜風がストレートに窓から出入りし
モニターにはドアの向こうで見守る郡山青年が番人のように映っていて
できたばかりのWAVEや青山ブックセンター六本木店が光り輝いた頃のこと。
おれはまだ39歳だった(添付の証拠写真)。
いやあなんつーか、葉月八月は懐古回顧で開けちやった。
ひさしぶりの東北ロケに興奮で眠れず
引き出しの奥から古いメモを引っ張り出し
あのときの気分を思い出してます。
その1992年1月13日に書かれた
「色と風 音楽とSEに関するメモ」の最後のページには
作曲の菊池雅志さん宛にこんなメモが書いて会った。
エピローグ
「もう春なんだね」
ササヤンカ村からの風を受けながら、さようなら。
これで、この巻と、全4巻のすべてが終わる。
挿入詩no.8「はるのしなやかな挨拶」が
やさしげに入る。
哀しみも喜びも、こもごも溶け合った音楽が
スタッフのクレジットの最後まで流れていく。
聴いているすべての人が
いつか辿り着いてみたいと
思いたくなるような音楽が。
そして、最後のページに
「また、いつか、
こんな仕事で逢いたいね。
ササヤンカの村からの、
誘いの風が吹くその日まで、さようなら」
と、添えてある。
pioneerのneo花鳥風月をテストケースに
六月から本格スタートしたdigitalJapanesqueシリーズが
この最後のメモの永い余白の末の一行なのだ、と思います。
手書き絵本「女鬼」をお渡ししてから
さらに月日が過ぎたけど
すべてはつながっていると、あらためて言っておきたかった。
もう、3時間もすれば
東京駅の銀の鈴でみなさんとお会いすることになりますが。
ま、そんなところであります。ご静聴感謝じゃ。
2004.8.1 朝 T.M