2004 08/01 00:17
Category : 日記
件名: [tojibu3:00702] ようそろ !
送信日時: 2004年 8月 1日 日曜日 0:07 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp
荒川の花火に続き、
今夜は隅田川の花火を見てきました。
空には十四夜の月と白い雲。
水面には色とりどりの花火の灯影。
この季節には珍しく乾いた空気が気持ち良く、
さすがに江戸の花火だと感心しました。
花火師の心意気が違うんだね。
二日前の荒川のものとは別世界だった。
端正で粋。そこに尽きるのかな。
録画したNHK教育テレビ「NHK歌壇」をいま見終わったけど
『声に出して読みたい日本語』の斉藤孝は
200万部売れた本と同じ程度のバカだったので
福島さんがよく最後まで笑顔で対談しているなと
妙なところで感心させられました。
「光の日本」をTSP第2奥のMAルームで仕上げで
玄関ドアまで見送ったときに
某プロデューサーのことで
「ましこさん、よく我慢したね
俺なら一発ぶん殴ったな」
と花のように笑って帰っていったことを思い出したから。
中年ボクサーでもあった歌人福島泰樹は
知っている限りでは絶叫の言葉よりも手が先に出る
花園町文壇バーの武闘派だったから
ほんとうはもう一本も絶叫を頼んでいたけど
出演はやめてもらって短歌の引用だけに切り替え
事無きを得たけども…。
そのときのミキサーはTSPの三上さんで
某プロデューサーを帰してから二人で腹を抱えたっけ。
(井口さん、この某とは例のinoue君です)
はじめ画面に映った斉藤教授を見たとき
お天気キャスターの森田かと思ったほど場違いだった。
受け答えを聞いているうちに
声の調子も、話しの中味も
しみじみ薄っぺらい見たままなので
本気で福島さんの爆発を懸念したけど
さすがに文壇の重鎮。大人になっていたのか編集がうまかったのか。
夏の盛りに、こんなものを早朝から流すNHKは
懐が深いというか、視聴者無視というか、
あいかわらず不思議な所だった。
ひとつだけ印象に残った個所あり。
人は一度しか生きられないのに
叫ばずにいられるだろうか
祈らずにいられるだろうか
と語ったところ。
江戸の花火を見た後のせいか、
このひとことが強く焼き付きました。
隅田川べりの堤に座って
連打される江戸の和火を遠くに眺めながら
ぼんやりと感じていたことが
そのひとことと同じだったから。
さて、明日から三日間
湯治部は東北ロケハンに出ます。
湯治部メンバーにとっての「東北」は
いわば「湯治部」発祥の地でもあります。
数週間にわたって折々に検討してきた
誰もみたことのないような「夏の舞台」を、
digitalhigh-definition televisionの対象として
もういちど発見できるか否か。
HDで撮りHDで編集したものをHDで上映するという
HD超推進派の湯治部としても初の試みを成功させるための
橋頭保が明日からの三日間となります。
デジβ、digitalHDと、
日本のどこよりもはやく日常的に取り組ませていただくことで、
積水ハウスの仕事を通して学んできた、
この十年間の成果を、ここで結びたいと思います。
もし、満足する成果を挙げられなかったときは
湯治部を解散します。
具体的には、
僕自身が積水ハウスの仕事から
いっさい身を引くということです。
意志としては希望としては
圧倒的な作品世界を構築し成功させたいと強く願っており
また、その自信もまったく萎えていません。
が、
信託されたことに
応えていけるのかどうか、
そのことを見直すための切所がここにある、
と考えています。
何を大げさな
おれには関係ないよ
という方もいるでしょうが
これは、益子ひとりの覚悟です。
そういう想いであるかと、お受け取りください。
隅田川の花火を見ていたときは
雲間に見えていた月も、いまは冴え冴えと輝いています。
出発まであと6時間足らず。
読み返すと照れるかも知れないので
このままメールします。
向こう三ヶ月に渡る超ハードなスケジュールが
いよいよ皮切りとなります。
まことにひさしぶりに胸が高鳴っています。
湯治部のみなさん、帆を揚げます。
ようそろ!
2004.8.1未明 T.M
送信日時: 2004年 8月 1日 日曜日 0:07 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: tojibu3@sml-z1.infoseek.co.jp
荒川の花火に続き、
今夜は隅田川の花火を見てきました。
空には十四夜の月と白い雲。
水面には色とりどりの花火の灯影。
この季節には珍しく乾いた空気が気持ち良く、
さすがに江戸の花火だと感心しました。
花火師の心意気が違うんだね。
二日前の荒川のものとは別世界だった。
端正で粋。そこに尽きるのかな。
録画したNHK教育テレビ「NHK歌壇」をいま見終わったけど
『声に出して読みたい日本語』の斉藤孝は
200万部売れた本と同じ程度のバカだったので
福島さんがよく最後まで笑顔で対談しているなと
妙なところで感心させられました。
「光の日本」をTSP第2奥のMAルームで仕上げで
玄関ドアまで見送ったときに
某プロデューサーのことで
「ましこさん、よく我慢したね
俺なら一発ぶん殴ったな」
と花のように笑って帰っていったことを思い出したから。
中年ボクサーでもあった歌人福島泰樹は
知っている限りでは絶叫の言葉よりも手が先に出る
花園町文壇バーの武闘派だったから
ほんとうはもう一本も絶叫を頼んでいたけど
出演はやめてもらって短歌の引用だけに切り替え
事無きを得たけども…。
そのときのミキサーはTSPの三上さんで
某プロデューサーを帰してから二人で腹を抱えたっけ。
(井口さん、この某とは例のinoue君です)
はじめ画面に映った斉藤教授を見たとき
お天気キャスターの森田かと思ったほど場違いだった。
受け答えを聞いているうちに
声の調子も、話しの中味も
しみじみ薄っぺらい見たままなので
本気で福島さんの爆発を懸念したけど
さすがに文壇の重鎮。大人になっていたのか編集がうまかったのか。
夏の盛りに、こんなものを早朝から流すNHKは
懐が深いというか、視聴者無視というか、
あいかわらず不思議な所だった。
ひとつだけ印象に残った個所あり。
人は一度しか生きられないのに
叫ばずにいられるだろうか
祈らずにいられるだろうか
と語ったところ。
江戸の花火を見た後のせいか、
このひとことが強く焼き付きました。
隅田川べりの堤に座って
連打される江戸の和火を遠くに眺めながら
ぼんやりと感じていたことが
そのひとことと同じだったから。
さて、明日から三日間
湯治部は東北ロケハンに出ます。
湯治部メンバーにとっての「東北」は
いわば「湯治部」発祥の地でもあります。
数週間にわたって折々に検討してきた
誰もみたことのないような「夏の舞台」を、
digitalhigh-definition televisionの対象として
もういちど発見できるか否か。
HDで撮りHDで編集したものをHDで上映するという
HD超推進派の湯治部としても初の試みを成功させるための
橋頭保が明日からの三日間となります。
デジβ、digitalHDと、
日本のどこよりもはやく日常的に取り組ませていただくことで、
積水ハウスの仕事を通して学んできた、
この十年間の成果を、ここで結びたいと思います。
もし、満足する成果を挙げられなかったときは
湯治部を解散します。
具体的には、
僕自身が積水ハウスの仕事から
いっさい身を引くということです。
意志としては希望としては
圧倒的な作品世界を構築し成功させたいと強く願っており
また、その自信もまったく萎えていません。
が、
信託されたことに
応えていけるのかどうか、
そのことを見直すための切所がここにある、
と考えています。
何を大げさな
おれには関係ないよ
という方もいるでしょうが
これは、益子ひとりの覚悟です。
そういう想いであるかと、お受け取りください。
隅田川の花火を見ていたときは
雲間に見えていた月も、いまは冴え冴えと輝いています。
出発まであと6時間足らず。
読み返すと照れるかも知れないので
このままメールします。
向こう三ヶ月に渡る超ハードなスケジュールが
いよいよ皮切りとなります。
まことにひさしぶりに胸が高鳴っています。
湯治部のみなさん、帆を揚げます。
ようそろ!
2004.8.1未明 T.M