《鹿鼎記》第8巻★★★★★!
金庸著/徳間書店刊

ついに金庸先生の武侠小説シリーズ最終巻となる。
12の長編シリーズの最後は、金庸らしからぬ不埒な主人公像のままに最後まで。
不埒とはいえ、はまりきった型を壊そうとやっきになっている金庸先生の気分がよく反映されて
これはこれでまたたのしめるシリーズとなった。

1996年からあしかけ9年。
俺が読み出したのがジ・アースシナリオスタートの1999年末。
北方の《水滸伝》と同時期に読みはじめた。
その間、ロケハンでロケで
煮詰まった気分の時に限りなぜか新作が発行されるという
タイミングが続き、この五年ほどはほんとうによく助けられたのだ。
北方の水滸伝は刊行されていたのが四巻まで。
それ以後は小説すばるの連載を同時進行で読みついでいる。
こちらはいままさに佳境。