災害年表
636
岡本宮(皇居)炎上。古代より火災を防ぐ手段がなく、祈祷に頼るほか、衣服の赤色禁止など、火の字を忌み嫌いことばを改めて気を紛らわす。塔の九輪(相輪)上の「火炎」→「水煙」、「火事」→「水流」など
670
法隆寺落雷で炎上。以降、土倉・土屋の出現
764〜6
桜島、海底噴火で新島形成。死者多数
775
伊勢・尾張・美濃大風雨。死者300余人
802
京都で平安京遷都後初の大火。明治に至る約1000余年間に京都では400回以上の大火を数える―室町時代に町家の「うだつ」出現、城郭建築の発達(城)、防火構造であるしっくい塗りの出現(生子壁)
869
三陸地震、三陸大津波、死者多数
874
京都、大風雨、洪水
989
「永祚の風」という大風。寺社家屋倒壊多数
1181
干魃による飢餓死者、疫病死者多数
1251
鎌倉大火。以後鎌倉に大火が頻発
1293
相模地方地震。死者数1000〜2万3000人
1448
京都洪水。五条橋、勢多橋流壊、死者多数
1596
浅間山爆発。死者多数
1601
江戸大火。以後、明治に至る江戸の町は延焼距離2キロメートルに及ぶ大火約90回を数える―かや葺き・藁葺き屋根に土を塗ることを命令
1629
大名火消の設置→明治元年廃止
1640
北海道駒ヶ岳で噴火、津波、死者700余人
1649
定火消(旗本火消)の設置→明治元年廃止。消火法は破壊消防
1657
明暦の大火(振袖火事)。江戸三大火事の一つ。江戸城本丸焼失。焼死者10万人以上といわれる―瓦葺きの禁止→享保5年解除。延焼防止対策として「火除地(空き地)」「防火堤」「広小路」の設定を行う。「穴蔵」の発生と奨励
1666
越後高田地方地震。死者1500人
1668
寛文の大火。2月1、4、6日の3日にわたり出火
1673
京都大火。皇居炎上。類焼5000余戸
1682
天和の大火(お七火事)。八百屋お七の火事として有名。お七は翌年鈴ヶ森で火あぶりの処刑
1683
「火付盗賊改」の設置
1703
元禄地震。三浦・房総変動、死者7500人
1707
宝永地震。室戸・串木変動、死者4900人
1708
京都大火(1万余戸焼失)
1720ころ
町火消の設置(いろは四十八組)→明治5年消防組→明治14年警防団→昭和22年消防団→現在
1720
享保の大火。翌年の大火を含め延べ14万戸焼失―瓦屋根の許可と奨励→桟瓦の発明(延宝2=1674)が寄与。明暦以来の防火対策の推進。土蔵造、塗屋造の奨励
1724
大坂の大火。大坂第一の大火。全市の3分の2が焼失
1732
享保の飢饉。西海・畿内で蝗害、餓死者多数
1741
北海道渡島大島噴火、津波。死者約1500人
1742
京都・東海・北陸大洪水。死者1200余人
1753
竜吐水(りゅうどすい)(原始的なポンプ)の発明
1772
明和の大火(目黒行人坂の火事)。江戸三大火事の一つ。同地大圓寺より出火し、日本橋から千住まで延焼。火付盗賊改長谷川平蔵が放火犯人を捕らえた。めいわくの年という
1783
浅間山噴火。火山泥流などで死者1152人
1783〜87
天明の飢饉、冷害による被害全国に及ぶ
1788
京都大火。18万3000戸焼失
1792
雲仙岳爆発、津波の被害大。死者1万4524人
1806
文化の大火(丙寅(へいいん)の火事)。江戸三大火事の一つ。芝から出火し市中全域焼失、死者7200人
1828
越後地方地震。死者2647人
1829
文政の大火。江戸下町繁華街の全焼
1833〜37
天保の飢饉。干魃、冷害全国的被害大
1837
大坂大火(大塩平八郎の乱)
1840
筑前大洪水。流・溺死者88人
1847
善光寺地震。山崩れ水害、死者数千人
1854
京都大火。4月6日、皇居炎上
1855
安政の大地震。約30か所より出火。死者約4700人、潰家焼失約1万6000戸―防火策として石造家作、防火幕の提唱
1864
京都大火(蛤御門の変)。「どんどん焼け」と呼ばれる。2万余戸焼失
1872
和田倉門祝田町大火。明治建築史上もっとも興味深い都市計画と建築活動の発端となる―洋風不燃街区の設置(銀座の煉瓦街)
1884
大風雨。死者2328人
1888
磐梯山爆発。諸村落埋没、死者461人(磐梯式噴火)
1891
濃尾地震。根尾谷断層出現、死者7273人
1896
三陸沖地震。死者2万1959人
1902
伊豆鳥島噴火。水蒸気爆発、死者125人
1909
大阪北の大火―大阪府建築取締規則の公布(天井高は7尺以上にすること、屋根は防火材料で葺くことなど)
1910
中部・関東・奥羽地方洪水。浸水家屋52万戸
1911
吉原の大火。明治末期最大の大火
1919
都市計画法および市街地建築物法の制定(防火地域の指定、耐火構造、防火戸などの設定など)
1923
関東大震災。死者9万1344人
1927
北丹後地震。郷村断層出現、死者2925人
1931
日本航空輸送会社の旅客機墜落、日本最初の旅客機事故
1932
白木屋火災。ビル火災の第一号。はしご車開発と婦人下着普及(下着をつけていない女性従業員が飛び降りることを恥じて多数亡くなる)
1933
三陸沖地震。死者3008人
1934
函館市大火。24時間延焼、焼失家屋2万4000戸
1939
西日本干害、7〜8月雨量平年の20〜40%
1940
静岡市大火。焼失家屋5000戸
1942
防空建築規則の公布(木造建物の防火構造改修推進)
1943
鳥取地震。鹿野断層出現、死者1083人
1945
東京大空襲。三河地震。死者1961人。枕崎台風。死者行方不明3756人
1947
カスリーン台風。死者行方不明1910人
1948
消防法の制定
1950
建築基準法の制定
1954
洞爺丸台風。死者行方不明1698人
1957
諫早豪雨。死者行方不明992人
1958
狩野川台風。死者行方不明1269人
1959
伊勢湾台風。死者行方不明5101人
1960
チリ地震による津波。死者行方不明139人
1961
北海道を除く日本各地で豪雨、山陰・四国・近畿・中部・関東に死者行方不明357人
1963
豪雪、死傷者231人
1964
東北・関東北部・甲信凍霜害、被害99億2000万円。北日本冷害、被害580億円。新潟地震。M7.5、死者26人
1965
松代群発地震
1966
全日空機東京湾墜落事故、死者133人。北日本冷害。台風24・26号による風水害、死傷者1251人
1967
関東以西干害。中部以西豪雨、死傷者983人
1968
台風7号による崖崩れと飛騨川バス転落事故で死傷者112人。十勝沖地震。M7.9、死者行方不明52人。建物全半壊3677戸
1969
北日本冷霜害。関東以西、梅雨前線の発達にともなう大雨により風水害で死傷者89人
1970
大阪市天六駅地下鉄工事現場でガス爆発事故、死傷者499人
1971
北日本・東日本冷害、被害総額1333億円
1972
中部・北関東凍霜害。麦など被害78億円。全国的豪雨で死傷者1052人
1973
九州を除く全国干魃、被害額900億円
1974
伊豆半島沖地震。M6.9、死者78人。原子力船『むつ』放射能漏れ事故
1976
北海道・東北・北陸・関東・甲信地方で冷害、被害総額4093億円。香川・岡山中心に台風17号と秋雨前線が重なり風水害。死傷者・不明169人。酒田火災。焼失1774戸、死傷者964人
1977
全国的に雪害・凍害、死者行方不明75人。米海軍偵察機住宅地墜落事故、民家2戸全焼、死者2人負傷者6人
1978
全国干害。農作物被害1382億円。森林被害65億円。宮城県沖地震。M7.5、死傷者164人
1979
関東・東海・近畿・中国・四国・九州地方で凍害。麦・野菜など被害総額118億円。台風20号により全国で死傷者11人。御嶽山噴火。東名高速道路日本坂トンネル内の玉突き炎上事故。死者7人、負傷者4人
1980
冷害、全国規模で被害総額6919億円
1981
日本原子力発電敦賀発電所で高濃度の放射能漏れ事故。3回にわたり、約100人が被災。北炭夕張新鉱ガス突出事故。93人死亡
1982
長崎で豪雨、時間雨量187ミリ記録。台風10号、愛知県知多半島に上陸後、本土を横断。死者行方不明89人。北海道日高地方で地震。M7.3、重軽傷147人
1983
島根県と山口県を中心に集中豪雨。土砂崩れ・河川の氾濫で死者・不明112人、負傷166人。伊豆三宅島で21年ぶりの噴火。324戸が全焼、住民2000人が避難
1984
熊本県五木村で集中豪雨で山崩れ。住民17人が生き埋め、5人が死亡。長崎県雲仙岳付近で群発地震発生
1985
台風6号が首都圏を通過、31都道府県で死者行方不明8人。長野県地附山で地滑り。老人ホーム、団地など70戸が全半壊、死者26人。日航ジャンボ機、御巣鷹山墜落事故、死者520人
1986
伊豆大島三原山大噴火、全島民避難離島。台風10号の影響で、東海・関東・東北地方で記録的大雨、栃木県茂木町全町冠水、茨城県石下町で小貝川の堤防決壊。東伊豆の熱川温泉「ホテル大東館」火災、死者24人
1987
東北縦貫自動車道で50台玉突き事故、死者1人負傷者37人。東村山市の老人ホーム「松寿園」火災。高知・生見海岸の落雷事故、死傷者12人は落雷事故として世界最大級
1988
ディスコ「トゥリア」の照明落下事故。北陸自動車道玉突き事故。中国修学旅行列車の衝突事故。ソ連客船『プリアムーリエ』炎上事故。海上自衛隊潜水艦『なだしお』と遊漁船『第一富士丸』浦賀水道で衝突。JR東中野駅追突脱線事故
1989
伊豆東方沖群発地震・伊豆沖海底噴火。越前海岸の落石事故。スキューバダイビングの水難事故。東京・江東区の高層マンション火災、24階67メートルの高さで発生。北アルプス真砂岳の遭難事故
1990
JR御徒町駅ガード下道路陥没事故。花博ウォーターライドの墜落宙吊り事故。阪急航空ヘリコプター墜落事故、死者10人。千葉・茂原市の竜巻、1745戸が全半壊
1991
島原半島雲仙普賢岳(雲仙岳)、大火砕流、死者43人。信楽高原鉄道列車衝突事故。美浜原発冷却水漏れ事故。台風19号が全国各地に被害をもたらし、死者62人、負傷者126人
1992
島原鉄道列車正面衝突事故
1993
北海道南西沖地震。M7.8、津波で奥尻島民に死者行方不明244人(奥尻(町))
1994
名古屋空港で中華航空機墜落炎上、死者264人
1995
阪神・淡路大震災、淡路島近くを震源としM7.2、死者6433人。兵庫県内で20万余りの建物が倒壊、ライフラインもまひし、30万人余が避難
1996
北海道古平町の豊浜トンネルの岩盤崩落、死者20人。広島県基町高層住宅火災、バルコニーを伝わり9階から20階まで延焼、住民多数避難
1997
伊豆半島東方沖で群発地震が活発。東海村臨界事故、茨城県東海村再処理施設で使用済み核燃料アスファルト固化処理施設で火災・爆発が発生し、放射性物質が飛散37人被曝。鹿児島県出水市で土石流発生、19人死亡。東京都築地市場火災、店舗119店、2200平方メートル消失
1998
台風4号、死者行方不明21人。台風7号が近畿・北陸を直撃し死者行方不明11人、奈良県の室生寺の国宝五重塔など近畿各地の文化財に被害。和歌山県白浜町の9階建ホテルで火災、約1万2000平方メートル消失したが全員避難
1999
栃木県佐野市で古タイヤ火災、3日間燃え続け約20万本消失した。東京都新宿で飲食店街火災、28店舗680平方メートル消失。西日本、梅雨前線による大雨被害。広島県死者23人、行方不明8人。福岡市では地下街に濁流が流れ飲食店水没。台風18号で九州・中国地方に被害、さらに高潮による被害も重なり死者25人を出す。茨城県東海村のウラン加工施設で国内初の臨界事故が発生し2人死亡、43人被曝、周囲の住民に避難命令が出された
2000
日比谷線脱線衝突事故で乗客5人死亡、重軽傷者多数。長大トンネル内での車両火災、大阪府と奈良県を結ぶ水越トンネル内でトラックが延焼し18人負傷。北海道有珠山の噴火、避難民が約1万2000人に達した。愛知、岐阜、三重を中心とした豪雨、3県合わせて約5万6000戸が浸水、東海道新幹線も22時間ストップ。三宅島火山噴火、全島民が島外に避難。鳥取県西部地震、鳥取県日野町ほか2市町・島根県安来市に避難勧告発令
2001
ハワイ・オアフ島沖で、アメリカ海軍の原子力潜水艦に衝突された愛媛県立宇和島水産高校の漁業実習船えひめ丸が沈没、高校生4人を含む9人が行方不明。芸予地震、広島県安芸灘を震源とする震度6弱、M6.4の、中四国、九州、近畿地方の広い範囲にわたる強い地震で、中四国地方を中心に交通網、電気、水道などのライフラインが寸断された。兵庫県明石市の花火大会で見物客が歩道橋で将棋倒し、小学生など10人が死亡。東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビルで火災発生、44人死亡
(C)小学館

編集 T.M : もうしわけない。まったく見当がつきません
編集 新島 : 1649年に新島で大火が起きたんですけどその原因は、分かりますか?