リニア実験線、初の夜間走行
リニア実験線、初の夜間走行 連続走行2500キロも

 リニアモーターカーの耐久性能を調べる連続走行実験が31日、山梨県都留(つる)市と大月市をまたぐ山梨リニア実験線で行われ、これまでの1日の最長走行距離1219キロを2倍以上上回る2524キロを達成した。

 実験は午前7時から午後9時過ぎまで14時間連続で実施され、全長18.4キロの実験区間を78往復した。これまでの走行実験は午後4時で終了しており、夜間の走行実験は初めてだった。高速で走り去る車両のテールライトが光線のように暗やみの中を走った。

 この日走った約2500キロは、東京から中国・上海までの距離にほぼ等しい。山梨リニア実験センターは「短い距離で減加速を繰り返すことで耐久性と信頼性が確認できた」と話した。

《朝日新聞11月1日朝刊》より