♪梅の小枝で昼寝して春がきたよな夢を見て
♪主さん主さんと呼んだとて
主さんにゃ立派な方がある
いくら主さんと呼んだとて
一生添えない片思い
奥山住まいのウグイスが
梅の小枝で昼寝して
春がきたよな夢を見て
ほけきょほけきょと鳴いている

ケツまくるとして、捲り方を考えた末に爆沈で良し、と思った。
出る直前にしたメールチェック。
「19の春 ありました。
昔 LP(渋谷ジャンじゃんのLive)で持っていたのですが、諸事情で
置いてきて(何処へ?)しまいました。
数年前に、CD復刻版を見つけて買っていたのですが、
探したら、その中に 19の春 入っていました」
と菱沼さんのメールがあった。
昨夜は興奮したままでメールチェックもせずに
ベッドに潜り込み、12時間死んでいた。
気になって、ウエブから落とす。
すべてぶっ潰そうと決めたのに
歌のひとつが気になるというのもおかしいが、
ひどくひっかかった。

で、ダウンロード。
ヘッドホンをつけボリューム最大にして立ったままで二回聴いた。
水ぶっかけられた思いでパソコンの電源を切って外へ。

クルマの中で、荒ぶる気持ちは消えず。
消えなかったが、出がけに聴いてしまった「19の春」がリピートしてもいた。
真っ白なサンゴの死骸の浮き島に赤いパラソル立てて寝そべり、波音に目を閉じていたら
どこからかこの歌がかすかに聴こえてくる…
そんな情景が頭をもたげる。
ま、いいじゃねえか
という誰の声でもない声が聞こえていた。

出たとこ勝負だと渡辺に言いながらエレベータに乗った。

で、おさめた。

顔を見た瞬間に、まあいいや、とどこかで感じてしまった。
もし「19の春」を直前に耳にしていなかったら
思い浮かべることがなかったら、と思う。

きっと今ごろは弁護士の武田に怒鳴りつけられていたはず。

「♪奥山住まいのウグイスが
梅の小枝で昼寝して
春がきたよな夢を見て
ほけきょほけきょと鳴いている」
あんな声でこんなこと歌っているのを聴いたら
しょうがねえだろう。
笑ってみせるしかねえだろう。


助けられました。
南島の歌びとに乾杯します。
こんな歌をこんなタイミングで聞かせてくれた
友人にも感謝します。


山の7合目まで登ったところで
下山せずにすんだ。
いやでもご来光を拝んでやるわい。