半年で701回目のグリーン・デスティニーを聴きながら
18時からJRのスタッフミーティング。
システム池田さん、CGの桑田さんたちと。
同じようなメンバーで99年の夏に未来博のために集まった。あのときは電通4ビルの4階。
今夜はコンワビルの11階。あの「ふく源」の隣。

JR のプレショーを、1853年のペリー来航から書書きながら、日本郵船のプロローグもまたペリーの黒船=蒸気船が発端としたことを思い、不思議な符号を感じる。
当初、郵船博物館の序章は「岩崎弥太郎の野望」からだった。
JRのプレショーもまた、歴史ではなく「超電導磁石」の解題。つまり交点はどこにもなかった。

産業革命の落とし子である蒸気船で砲艦外交にやってきたペリーの幕府への土産に、発明されたばかりの電信機などと一緒に、蒸気機関車の模型があったという。運び上げられた蒸気機関車を取り囲み、熱心に見入っている幕府の士たちを細密画で描いた記録を眺めていると、
それからわずか19年後に新橋-横浜間に鉄道を敷いてしまえた事実が夢のようだ。

トヨタ博物館の仕事で100年の自動車の歴史、
郵船博物館で120年の海運の歴史、
2005年のエクスポで130年余の鉄道の歴史と、未来。

あとは自転車の歴史でも引き受ければ
おれは[移動体]のオーソリティ。か。

起きてから二時間。
タン・ドゥン:グリーン・デスティニー〜愛のテーマ をリピートしている。
夏に郵船の企画を書きつづけながらよくこの曲を聴いていた。
冒頭に水音が淡く入るのがどこかで海の物語に馴染んだのか。
静かさと激しさがなぜかくもみごとに溶け合えるのか。
鎮められながら覚まされていく。
西洋ではなく、まぎれもないこれが東洋。

ituneのリピート回数表示を見ると半年で700回を越えている。

今夜のJRの初顔合わせ
明日の郵船でのシナリオ大詰めと
ま、もってこいの一曲ではある。