《うつくしい子ども》★★★★★
石田衣良著/文芸春秋刊
奥付を見れば1999年5月。
IWPGの第1作が1998年で、書き下ろしの長編第1作と帯にある。
中学2年生の視点で書かれた、自分を探す旅の物語はみずみずしく、IWPGとは対極にあるようなスタイルをとりながら、石田ワールドがはやくもにじみ出ている。
仕事のあいまにちょっとだけ頭やすめにと思い読み出したら、とまらなかった。
きれいな初冬のようなひざしに似合った一冊。