2002 11/02 03:25
Category : 日記
ちよっとはやめだけど今年のオモシロ小説ベスト6は以下の通り
●今年のベスト6「国内」
1.「骨音」 石田衣良 文芸春秋
2.「水滸伝」 北方謙三 集英社
3.「水の恋」 池永陽 角川書店
4.「ハルビン・カフェ」 打海文三 角川書店
5.「疾駆する夢」 佐々木譲 小学館
6.「アラビアの夜の種族」 古川日出男 角川書店
若いポップなマーロウがロスではなく池袋の路地裏に
新世紀の騎士道物語を残していく。
石田の池袋ウエストゲートパークシリーズは、
日本ではじめて成立したとても凛々しいハードボイルドに育ちつつある。
「水の恋」の匂い立つような濃密さをもつ自然描写、
「ハルビン・カフェ」のどまでも乾いた無国籍さ、
とどまることを知らない北方「水滸伝」の爆裂ぶりと、
国は破れても国民はまことに元気である。
さらに「武揚伝」「疾駆する夢」の佐々木は
次にどんな日本を読ませてくれるのか。
●今年のベスト6「海外」
1.「望楼館追想」 エドワード・ケアリー 文芸春秋
2.「天龍八部」 金庸 徳間書店
3.「マーティン・ドレスラーの夢」 スティーブン・ミルハウザー 白水社
4.「著者略歴」 ジョン・コラピント 早川書房
5.「多情剣客無情剣」 古龍 角川書店
6.「アンダー・ワールド」 ドン・デリーロ 新潮社
ドレスラー夢も望楼館も、なんともいいようのない面白さで、
小説のコクがケタ違いである。
2時間の映画ではまず絶対に得られない
万華鏡的な世界と時間をもらった。
「著者略歴」は、その小説的世界ら共感することなく
最後まで読まされるという、奇妙な体験をさせられた。
なぜ後味が悪くないのか、いまだに不明だが。
金庸の組織嫌いはさらに深まり、
個へのこだわりはさらに鮮明さを増していく。
残すは鹿鼎記全八巻のみとなってしまった。
せつない一年となりそうだ。
●今年のベスト6「国内」
1.「骨音」 石田衣良 文芸春秋
2.「水滸伝」 北方謙三 集英社
3.「水の恋」 池永陽 角川書店
4.「ハルビン・カフェ」 打海文三 角川書店
5.「疾駆する夢」 佐々木譲 小学館
6.「アラビアの夜の種族」 古川日出男 角川書店
若いポップなマーロウがロスではなく池袋の路地裏に
新世紀の騎士道物語を残していく。
石田の池袋ウエストゲートパークシリーズは、
日本ではじめて成立したとても凛々しいハードボイルドに育ちつつある。
「水の恋」の匂い立つような濃密さをもつ自然描写、
「ハルビン・カフェ」のどまでも乾いた無国籍さ、
とどまることを知らない北方「水滸伝」の爆裂ぶりと、
国は破れても国民はまことに元気である。
さらに「武揚伝」「疾駆する夢」の佐々木は
次にどんな日本を読ませてくれるのか。
●今年のベスト6「海外」
1.「望楼館追想」 エドワード・ケアリー 文芸春秋
2.「天龍八部」 金庸 徳間書店
3.「マーティン・ドレスラーの夢」 スティーブン・ミルハウザー 白水社
4.「著者略歴」 ジョン・コラピント 早川書房
5.「多情剣客無情剣」 古龍 角川書店
6.「アンダー・ワールド」 ドン・デリーロ 新潮社
ドレスラー夢も望楼館も、なんともいいようのない面白さで、
小説のコクがケタ違いである。
2時間の映画ではまず絶対に得られない
万華鏡的な世界と時間をもらった。
「著者略歴」は、その小説的世界ら共感することなく
最後まで読まされるという、奇妙な体験をさせられた。
なぜ後味が悪くないのか、いまだに不明だが。
金庸の組織嫌いはさらに深まり、
個へのこだわりはさらに鮮明さを増していく。
残すは鹿鼎記全八巻のみとなってしまった。
せつない一年となりそうだ。