落葉と1年半ぶりの再会
1年半ぶりくらいになるのか。
桑田さんと会ってきた。
足の小指を骨折してしまったというので
彼の家の近くのガストで。

できたらまた組んでみたいとずっと願っていた。
機会が、来なかった。
こんどの話は、彼とのコラボレーションを再開するのに絶好だとオリエンを聞きながら思っていた。

3年前の春の終わりに蒲田のオフィスで初めて打合せをしたときの印象がいまも鮮やかに残っている。
46億年をどう見せるかについて、彼がぼそぼそと5分話してくれただけで、その先の二年近い道のりがいっきに開けたように思えたのだ。

シナリオをいちばん深く的確に読み込んだのも彼だった。
組んで仕事をすることがわくわくさせられた。
あんな時間をまた重ねてみたい。
ばくぜんと考えていたが適切なチャンスがなかった。
ふさわしい仕事に出会えなかった。

どこまで行けるかはともかく、
こんどの《可視化》はズバリだと思う。

1年半ぶりに彼と話しながら強く実感した。

冬のような寒さとなった雨の秋だが
大きなステップの日となるだろう。

仕事の可否はともかく、再び出会ったことが何よりである。


気になっていた山岡君との連絡もとった。
来年にかけて、どんな戦いになっていくのか垣間見えた気がする。


世田谷通りの歩道に雨に濡れた銀杏が散っていた。

ことしはじめてみた落ち葉。