《マーティン・ドレスラーの夢》★★★★★
スティーブン・ミルハウザー著作/白水社刊/柴田元幸訳

間に数冊挟み読了。
300ページに満たない長さにもかかわらず
大長編を読み終わった疲労あり。

じつにおもしろかった。

19世紀末から20世紀初頭にかけてのニューヨークを
ここまで活字的なリアルさで描いたら
どうしてピューリツア賞をとったのかも納得できた。

なにより
奇妙な夢に取りつかれた男の
果てしない夢物語。
ここではないどこかへ…

秋の本にふさわしい一冊だった。