一堂に会す。
ほとんどの人とはフィナーレ以来だった。

Tの仕事の切れ目を塗っての3時間。
話したいことも聴きたいことも
無数にあった。

感傷ではあるが、
あの、森の博覧会がもたらした時間は
ほんとうに特別のものだったな、と
あらためて胸にしみた。

撮影監督の完周さんの挨拶に
鼻の奥が熱くなって困った。

山田さんとは6月の末に別れて以来一年ぶり。
あれからの3ヶ月とぽちのこと、一年後の風景など語り合いたいことがありすぎたので、何も語れず、握手だけをした。
含羞のある笑顔に久しぶりに触れ、うれしかった。

池田さんには地酒を送る約束をした。
この人の顔を見ると、いつも花泉を思い出す。

一年後にこんな会を開いて見せた
高橋さんの思いの底を見せられた気がする。
たかが仕事が、どこかでボーダーを越えることもある。
彼とも十年以上になるが、刮目させられた思いあり。

笛田さんの報告で
佐藤君が秋に結婚すると知った。
高校の同級生だとか。
むじなの若大将は名古屋ロケで欠席だったが、祝着である。

夜半に、冴え冴えとした月があがっていた。

さっき、今年はじめての蝉の鳴き声が聞こえた。


青柳さんと会えないのが残念だった。



今夜は待宵月。
七時少し前に十三夜の月が昇る。
久しぶりに公園で月見でもするかな。

二十三日朝 大暑