振り向けばあいつの美しい無念が見える…
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7月10日 吉祥寺曼荼羅 暴風雨の夜
これはその夜の記録のほんのさわりである。
「今日は嵐の中をありがとう。
電車がまもなく止まるんで朝までやることにしました。
朝、みんなで帰ろうぜ」
絶叫/福島泰樹 
尺八/菊池雅志 ドラム・パーカツション/石塚俊明 ピアノ/永畑雅人
ライブが終わって地下から上がると
ほんものの暴風雨ナイトが待っていた。
「振り向けば今も喝采が聞こえる。
戦っている俺が見える。
振り向けば心臓にこだまする汽笛が聞こえる。
家を出た日の夜明けが見える。
振り向けばほつれ髪の女が見える…
振り向けば倒れてゆくあいつが見える…
同じ夢に賭けたあいつの美しい無念が見える。
振り向くな、振り向くな。
男の後ろにあるのは、いつも果てしない荒野ばかりだ。
人生は終わりのないロードワーク。
何ひとつ終わったわけじゃないのさ、
さらば、友よ」
ひさしぶりに涙がとまらなかった。