断想7.8夜
小林さんと「れいの」で2時間話す。
イメージサイエンスにより、キースのビデオを貰い別れる。

俳優座の地下の土風炉で日比野と3時間、話す。
抱え込んだつもりの問題が、あっちにもこっちにも同じような状態であることを知り、苦笑。
だからといって、互いに軽減されたものがあるわけではない。
しかし、どこか寛いだ、まあいいじゃねえかという気分にさせされる夜になった。

日比野と別れ、タクシーでオフィスへ。
オフィスで2時間あまり過ごし帰宅。

水の底にいるような湿気が六本木の夜を満たしていた。
珍しくスーツを着ていったせいか、汗がひかず、サウナにいるようだった。

渡辺が今朝撮った夜明けの映像は、秋の空のようにも見えた。
東京の蒲田で、こんな夜明けがあることを知り、ちよっとおどろく。

スタートの日付を一日ずらしたが、
日比野との夜は、ある意味で端緒となったのかもしれない。

募っていく想いと消えていくこだわりが
渾然となっている。
さてどこから手を付けるか。
行くか。とどまるか。
切所である。

あの場所は、
最初のひとしずくが湧き出し、こぼれ落ちる、
そう考えてみる。
漆黒の森。群雲を吹き払って月光。
やぐらを四隅に。
観客は全方位に向かう。
弦。パーカッション。笛。ピアノ。絶叫。
正調会津磐梯山。そのさらに先鋭化バージョン。
自然発生的な踊り。観客の中から。
観客が同調するかどうかは問わず。
各地へ。キャラバンサライ。ノマド。
点在する水辺。湖。海岸。
二年あるいは三年後。
猪苗代湖。水上ステージ。
恒常化。と同時に偏在する。
パラレルに深化していくその象徴。コアとしての猪苗代湖。

いわき/相馬/白河/南会津/桧枝岐/びっき/二本松/柳津…

もう一つのシンボルは
一切経山…

終わりのない[祭り]
確認の場