ぼくの顔に魚が来た
と題された詩。
県立聾学校福島分校の小学部2年 忍 浩和くんが書いたもの。
《児童・生徒によるうつくしま未来博感想文集》の123ページ。

  七月十三日(金)晴れのちどしゃぶり
  学校のみんなとみらいはくに行った。
  ジ・アースは楽しかった。
  ぼくの顔に魚が来た。
  びっくりした。
  
その短文の上に、忍くんが描いたステージの絵がある。
絵は深い紺をベースに白で縁取られた数十人の子供たち。たぶん聾学校の生徒たち。
右端にアテンダントが立っている。
絵のほぼ3/4のスペースに巨大なスクリーン。
スクリーンには冒頭の飛び出す魚のシーン。
飛び出してきた魚の顔はスクリーンのほぼ1/3を占める大きさとなっている。


きっと目に見えるすべてが、彼にとっては
驚きに満ちていたのだと思う。
音の分も加えて、忍くんには、
こんな大きな魚に見えたのだろうな…
だったらスクリーン全部を埋めてやれば良かった。
そう思った。

聾学校の子供たちは、みんな両手を上げた姿で描かれている。
3Dもいいじゃねえか。そう思った。


この忍くんの描いた絵、ほしい。