2002 03/14 01:50
Category : 日記
珍しく12時少し前にすべてが終わったので
渡辺を誘って近くの公園に夜桜を観に行った。
三日で満開になってしまった枝垂れ桜。
セブンイレブンで中国緑茶のハーフボトルを買い、
枝垂れ桜の下のベンチに座り、男二人で夜桜を観る。
見上げた枝垂れ桜のてっぺんの少し右にきらめく星が一つ。
タバコを三本灰にした。
熱いうどんでもすすってくるという渡辺と別れ
納豆に生卵という朝飯のような晩飯を白湯でかっこんだ。
久しぶりに作品集を取り出し、デッキにかけた。
ヘッドホンをつけボリュームをあげて最後まで。
八月のあの満月に恥じない仕事をしたいと痛切に思う。
深夜に机の上を整理。
年末から探していた安藤さんのエッセイ「降りてくる空気」を発見。
積み上げられた書類と読んでいない小説の下で埃をかぶっていた。
「森のひと」のオブジェにとりかかっていた安藤さんに
六月のある夕、現場事務所の二階でかけていた
井上陽水の「月の砂漠」の入ったCDをあげたら、
オープン前日の七月六日にお返しだと言って渡された。
いわき民報に一年にわたって連載したエッセイをまとめたもの。
夕日と虹のきれいな日だった。
満月の夜だったが夜になって雨となり、観そこねた。
この夜に観そこねた満月を一ヶ月おくれて、舘岩村湯の花で撮った。
生涯二度とは観ることがないと思わせられる月の出を
作品集の冒頭に置いた。
そして道端に咲いていた早咲きのコスモスを添えた。
あらためて見直し、背筋が震えた。
倉持さんの感性とデジタルHD-F900というスーパーカメラがとらえた
2001年8月5日の超満月。漆黒の闇を切り裂いたその超月光。
いつかこいつを真っすぐに世に出したいと思う。いや望む。
疲れたひとや、わけもなくさみしいと感じるひとが
一杯の酒とともに、この月光で始まる映像を見ることで
ほんのすこしだけ慰謝されてくれたら…
ささやかな元気と勇気を取り戻し、明日があるじゃねえか、
そうつぶやいて微笑んで眠りについてもらえたら…
そんなことを夢想する。
「森のひと」安藤さんからの便りが届いた同じ夜に
まったく新しい次元での編集を試し
例年になくはやい満開の桜を眺め
行方不明だった本を探し出せた。
行こうじゃねえか。
たぶん、そういうことなのだ。
デジタルジャパネスク。ここが潮時である。
東京星菫派、帆をあげる。
渡辺を誘って近くの公園に夜桜を観に行った。
三日で満開になってしまった枝垂れ桜。
セブンイレブンで中国緑茶のハーフボトルを買い、
枝垂れ桜の下のベンチに座り、男二人で夜桜を観る。
見上げた枝垂れ桜のてっぺんの少し右にきらめく星が一つ。
タバコを三本灰にした。
熱いうどんでもすすってくるという渡辺と別れ
納豆に生卵という朝飯のような晩飯を白湯でかっこんだ。
久しぶりに作品集を取り出し、デッキにかけた。
ヘッドホンをつけボリュームをあげて最後まで。
八月のあの満月に恥じない仕事をしたいと痛切に思う。
深夜に机の上を整理。
年末から探していた安藤さんのエッセイ「降りてくる空気」を発見。
積み上げられた書類と読んでいない小説の下で埃をかぶっていた。
「森のひと」のオブジェにとりかかっていた安藤さんに
六月のある夕、現場事務所の二階でかけていた
井上陽水の「月の砂漠」の入ったCDをあげたら、
オープン前日の七月六日にお返しだと言って渡された。
いわき民報に一年にわたって連載したエッセイをまとめたもの。
夕日と虹のきれいな日だった。
満月の夜だったが夜になって雨となり、観そこねた。
この夜に観そこねた満月を一ヶ月おくれて、舘岩村湯の花で撮った。
生涯二度とは観ることがないと思わせられる月の出を
作品集の冒頭に置いた。
そして道端に咲いていた早咲きのコスモスを添えた。
あらためて見直し、背筋が震えた。
倉持さんの感性とデジタルHD-F900というスーパーカメラがとらえた
2001年8月5日の超満月。漆黒の闇を切り裂いたその超月光。
いつかこいつを真っすぐに世に出したいと思う。いや望む。
疲れたひとや、わけもなくさみしいと感じるひとが
一杯の酒とともに、この月光で始まる映像を見ることで
ほんのすこしだけ慰謝されてくれたら…
ささやかな元気と勇気を取り戻し、明日があるじゃねえか、
そうつぶやいて微笑んで眠りについてもらえたら…
そんなことを夢想する。
「森のひと」安藤さんからの便りが届いた同じ夜に
まったく新しい次元での編集を試し
例年になくはやい満開の桜を眺め
行方不明だった本を探し出せた。
行こうじゃねえか。
たぶん、そういうことなのだ。
デジタルジャパネスク。ここが潮時である。
東京星菫派、帆をあげる。