NARA LEAOの《POR TODA MINHA VIDA》に、はまった。
ナラ・レオンの《depois》の一曲目《POR TODA MINHA VIDA》を日暮れからリピート。

トム・ジョビン作曲のこの歌を、まったく知らなかった。
どんよりとたちこめた冬の夕雲と街明かりを窓越しに眺めて聴いていると、
異様な説得力がある。



ライナーノートによると大意はこうだ。

   『ぼくの愛する人よ
    ぼくは誓いをひとつの歌にしたい
    一生かけて約束する
    ぼくはただ君だけのものだと
    いままでだれかがだれかを
    決して愛したことがないほど君を愛すと
    ……』

この、男の歌詞を、ナラ・レオンが歌うのだ。
ぐさっと、くる。ブラジルではなくパリの裏町の街角の奥から流れてくるような、気配。

とりわけ、イントロが、わしづかみにされる。