2002 02/01 03:15
Category : 日記
《Voices》に
《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》《初日、高橋Pは祈った。》 の2ファイルをアップ。
《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》の夜、お伽の宿に向かった俺と渡辺は、森の上に鎌のような細い月が上がるのを観た。
日付で言うと6月24日から7月7日七夕までの14日間。
原因不明の映写ストップという難問を手に
「激動の2週間」となった、inとoutの2シーン。
怒号。恫喝。哀願。切願。呆然。不信が渦巻きながらも
なぜか底抜けに明るく楽天的な時間の記憶が濃い。
満ちていく月、闖入したおたまじゃくし、夕日、夕立、雷、虹。
ストレスで胃がやられ、皮膚を発疹で埋め、目の下のクマを日ごとにふくらませ、
まともな食事をとることもなく過ぎた14日。
おれは、その憔悴の日々をひたすら見守るだけだったが、
なに、大地には八百万の神がいる。
振り返ってみれば、ここにアップしたように、inとoutの2シーンには
なんの緊張も不安も見当たらず。
おかしなもんだよなあ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
件名 : [the-earth:00433] 24 日の現地レポート
送信日時 : 2001年 6月 24日 日曜日 11:18 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :
益子です。
宮本さんの定宿「米屋」が空いたので移りました。
ぼくの部屋は「うらしまたろう」
渡辺君は「笠地蔵」。
高橋さんが泊まることになっている「こぶとりの間」は
「うらしまたろう」の隣でした。
夕食をとっているところに宮本さんが帰還。
れいのソーラーシステムを使った蛍のような照明は
ぜんぶで3000個配置されていて
照明スタッフの間では「森の滴」と呼んでいるそうです。
人が近づくとセンサーで点滅したり、風に合わせてそよいだり、と
想像以上の仕掛けのようです。
ぼくは昨夕、蛍の群れのようにも、いさり火のようにも見えました。
ジ・アースのライトアップの端正な美しさといい
森の滴といい、全容をみせはじめた未来博は
夜もまた趣のある博覧会になりそうです。
会場ではまだカエルの鳴き声が聞こえています。
午後のリハーサルのときには「森の人」が横たわる
水のアトリエにできた小さな水たまりに
どこかからまぎれこんできたおたまじゃくしが泳いでいました。
カエルが鳴き、野鳥が飛びかい、深い緑に囲まれた
森の博覧会…なるほどね、と実感しつつあります。
夕焼けとと雲の形、釜のような三日月がとても美しい宵でした。
滝、フォグ、降雪それぞれのタイミングを少しずつ変えながら
ほぼ着地点もきまりました。
明日はいよいよ、段落。
すばらしい体感世界が仕上がりつつあることをお伝えします。
件名 : [the-earth:00434] 屈服は致しませぬ
送信日時 : 2001年 6月 27日 水曜日 0:58 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :
益子です。
昨夜というか今日未明というか、深夜12時過ぎに
テスト中のジ・アース館に宮本プロデューサー登場。
ヘルメットを被り湿気のせいで会場内のすべてを覆った
深い霧の中からあらわれたその姿は、
夜の戦場を見回る総大将のようで、なかなかいい絵でした。
総大将は幕舎に連日のトラブル攻勢に疲労困ぱいの極にあった
池田将軍を見舞い、あいはげましの言葉をかけ、
最後のテスランを愉しんで帰っていった。
そのとき午前一時過ぎ。周囲の現場はほぼすべて消灯され、
ジ・アース館だけが煌々と輝いていた。
むじな山の不夜城である。
みなさんご存知だったかどうか。
会場の山を土地の人は昔から「むじな山」と呼んできたとか。
むじな、つまり狸だ。
森の博覧会は、ほんとうに正真正銘の森の中で開かれるんだね。
カエルの大合唱を背に、ぼくと渡辺はいったん東京へ。
人ねむりし、必要なものを補充したのでそろそろ須賀川に戻る。
むじな山でで待つ、同じ山のむじなたちの元へ。
なお、ジ・アース本部では昨夜から
松明あかしの合言葉「屈服は致しませぬ」を
館の屋上に掲げることに決めた。
現場の各セクションは自らに向けたこの
「屈服は致しませぬ」の旗に恥じぬようにラストスパートをかける。
なお、荒くれたちを率いて一歩も引かぬ戦いを率いているのは
みなさんよくご存知のあのジャンヌ・ダルク・ゴトウである。
戦場での我がジャンヌは左手にカップラーメン、
右手にマウスをかざしながら、「引くものは切り捨てる」と叫ぶ
五稜郭の土方のような戦いぶりである。
まったく、見せてあげたいよ。見事だよ。
桜吹雪からついて回った少年白虎隊もいよいよむじな山に出動である。
湯治部むじな二匹
《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》《初日、高橋Pは祈った。》 の2ファイルをアップ。
《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》の夜、お伽の宿に向かった俺と渡辺は、森の上に鎌のような細い月が上がるのを観た。
日付で言うと6月24日から7月7日七夕までの14日間。
原因不明の映写ストップという難問を手に
「激動の2週間」となった、inとoutの2シーン。
怒号。恫喝。哀願。切願。呆然。不信が渦巻きながらも
なぜか底抜けに明るく楽天的な時間の記憶が濃い。
満ちていく月、闖入したおたまじゃくし、夕日、夕立、雷、虹。
ストレスで胃がやられ、皮膚を発疹で埋め、目の下のクマを日ごとにふくらませ、
まともな食事をとることもなく過ぎた14日。
おれは、その憔悴の日々をひたすら見守るだけだったが、
なに、大地には八百万の神がいる。
振り返ってみれば、ここにアップしたように、inとoutの2シーンには
なんの緊張も不安も見当たらず。
おかしなもんだよなあ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
件名 : [the-earth:00433] 24 日の現地レポート
送信日時 : 2001年 6月 24日 日曜日 11:18 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :
益子です。
宮本さんの定宿「米屋」が空いたので移りました。
ぼくの部屋は「うらしまたろう」
渡辺君は「笠地蔵」。
高橋さんが泊まることになっている「こぶとりの間」は
「うらしまたろう」の隣でした。
夕食をとっているところに宮本さんが帰還。
れいのソーラーシステムを使った蛍のような照明は
ぜんぶで3000個配置されていて
照明スタッフの間では「森の滴」と呼んでいるそうです。
人が近づくとセンサーで点滅したり、風に合わせてそよいだり、と
想像以上の仕掛けのようです。
ぼくは昨夕、蛍の群れのようにも、いさり火のようにも見えました。
ジ・アースのライトアップの端正な美しさといい
森の滴といい、全容をみせはじめた未来博は
夜もまた趣のある博覧会になりそうです。
会場ではまだカエルの鳴き声が聞こえています。
午後のリハーサルのときには「森の人」が横たわる
水のアトリエにできた小さな水たまりに
どこかからまぎれこんできたおたまじゃくしが泳いでいました。
カエルが鳴き、野鳥が飛びかい、深い緑に囲まれた
森の博覧会…なるほどね、と実感しつつあります。
夕焼けとと雲の形、釜のような三日月がとても美しい宵でした。
滝、フォグ、降雪それぞれのタイミングを少しずつ変えながら
ほぼ着地点もきまりました。
明日はいよいよ、段落。
すばらしい体感世界が仕上がりつつあることをお伝えします。
件名 : [the-earth:00434] 屈服は致しませぬ
送信日時 : 2001年 6月 27日 水曜日 0:58 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :
益子です。
昨夜というか今日未明というか、深夜12時過ぎに
テスト中のジ・アース館に宮本プロデューサー登場。
ヘルメットを被り湿気のせいで会場内のすべてを覆った
深い霧の中からあらわれたその姿は、
夜の戦場を見回る総大将のようで、なかなかいい絵でした。
総大将は幕舎に連日のトラブル攻勢に疲労困ぱいの極にあった
池田将軍を見舞い、あいはげましの言葉をかけ、
最後のテスランを愉しんで帰っていった。
そのとき午前一時過ぎ。周囲の現場はほぼすべて消灯され、
ジ・アース館だけが煌々と輝いていた。
むじな山の不夜城である。
みなさんご存知だったかどうか。
会場の山を土地の人は昔から「むじな山」と呼んできたとか。
むじな、つまり狸だ。
森の博覧会は、ほんとうに正真正銘の森の中で開かれるんだね。
カエルの大合唱を背に、ぼくと渡辺はいったん東京へ。
人ねむりし、必要なものを補充したのでそろそろ須賀川に戻る。
むじな山でで待つ、同じ山のむじなたちの元へ。
なお、ジ・アース本部では昨夜から
松明あかしの合言葉「屈服は致しませぬ」を
館の屋上に掲げることに決めた。
現場の各セクションは自らに向けたこの
「屈服は致しませぬ」の旗に恥じぬようにラストスパートをかける。
なお、荒くれたちを率いて一歩も引かぬ戦いを率いているのは
みなさんよくご存知のあのジャンヌ・ダルク・ゴトウである。
戦場での我がジャンヌは左手にカップラーメン、
右手にマウスをかざしながら、「引くものは切り捨てる」と叫ぶ
五稜郭の土方のような戦いぶりである。
まったく、見せてあげたいよ。見事だよ。
桜吹雪からついて回った少年白虎隊もいよいよむじな山に出動である。
湯治部むじな二匹