《擬態》★★
北方謙三著/文芸春秋刊

出足はかなり良かったが、途中から例によって「老練な」な刑事が登場し、ありきたりの北方風「ハードボイルド」に堕していった。
こんなものがほんとうに「時代の絶望」だと思い込んでいるのだろうか。水滸伝で持てるエネルギーをすべて蕩尽した、そんなところか。

夜になって冷え込む。
いろいろなものが、醒めていく。

閉店間際のヴァージンに駆け込み数枚のDVDを買う。