2001 12/30 03:58
Category : 日記
年忘れグッズ第一号。
ま、いろいろあったな。
今夜は満月。
++++二年前の湯治部BBS+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
To torum@eclat at 2000 02/24 09:50
水の惑星シナハンの第一歩は「水引き村」から。
本夕から45日 会津の山奥方面にシナハン。
まず今夜は舘岩村をめざす。
日本でいちばん暮らしやすいと、国土庁がお墨付きを出した
あの水の村はつつがなきや。
村には「水引き」という地区がある。
そこは山から引いた用水が縦横に流れ、
飲み水や生活のさまざまなシーンに使われている。
水の村でもあった。
「水の惑星」のスタートとしては、
まずはめでたい場所である。
そう思って選んだ。
期待しててください。
++++++二年前の湯治部BBS+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
To torum@eclat at 2000 03/01 07:32
秋の桜。
ジョルダーノの
「あなたの声に心が開く」/歌劇サムソンとデリラより
をガンガン鳴らして窓を全開にして奥会津の豪雪地帯を
時速15Kmくらいで走っていると、涙が出たよ。
風が当たって寒かったこともあるが、
フィリッパ・ジョルダーノのみずみずしい歌い方がいちばんだな。
ギャラリーのテーマに提案しようと考えて旅に出たけど、
やめるね。
一軒の家の宣伝に使うのはちよっとな。つらい。
D2Tの相馬さん、だから提案はやめますよ。気が変わっちゃった。
聴きながら感じたのは、
46億年前の原始地球に彗星や小惑星がぶちあたって
生まれたばかりの地球が悲鳴を上げているシーン。
パラダイスの海からパラダイスの森へとつづき、
そして水の大地へとつづくシーン。
体の中のミクロコスモスから大宇宙の水源の旅に向かうシーン。
雪ふる小さな町で2001年ベイビーが誕生するシーン。
などである。これがぴったりはまる。
ジョルダーノのソプラノに子どもたちの千人合唱による
オノマトペ。どーだ文句あるか?
泣けるぞ。観客は「感客」になるぞ。
しかし、東京に戻って、コンクリートの中で聴くと、
これがただの「いいじゃないの」になっちゃうんだよ。
つまらねえ街だよ、つくづく。
ま、音楽監督もその他もろもろもいることだから、
これ以上は書かないけど、不肖・益子の演出の足場は
はっきりと固まったことをいったん宣言しておきます。
CMやビデオは芸者としての仕事だから
みなさんのほしい世界を実現してあげるけど、
「水の惑星」は、したいようにします。
俺としては、「風のササヤンカ村」以来の全力投球だからね。
この仕事の過程で、これまで親しくしてきた関係も清算する場合も
ありえます。つまり「水の惑星」に関しては諸氏の才能以外に、
情熱を問います。情熱が見えない場合は、そこで終わり。
これから一年半かけて一皮も二皮もむけていくつもりだから、
つきあって皮剥けてくれないと、そこでさよならします。
くどいけど、才能は前提ね。じょーねつ、たのむぜ。
無理なヒトはできるだけはやく川田さんに申し出て降りてね。
ああ、気合いはいっちやったなあ。
あとは俺が降ろされないことを願うだけ。
話は違うが宇宙の「コスモス」と打つと我が辞書は
「秋桜」と変換してくれる。
じょーねつとはこういうことだよ、みなさん。
じゃな、長いの読ませてわりーな。
++++水の惑星ML今年の二月++++++++++++++++++++++++++++++++++++
朝8時過ぎ、湯の花温泉を発った。
たみさんとご主人にお礼を言いながら
涙がこぼれそうになった。
ポチとせっちゃんの二匹の迷子の犬たちが
いつもと変わらず玄関の両脇で阿吽のように吠えてくれた。
空は雲ひとつない快晴。真っ青である。
田島経由で磐梯山を目指す。
気温−15℃。
氷結した木々が朝日を浴びて
さながら氷の花を咲かせたように見える。
降雪の翌朝の放射冷却がもたらす
1シーズンでも何度もないようなチャンスに、
一週間で二回遭遇。
いつか我がスタッフを率いてこの地を踏もうと思った。
快晴の磐梯山は、
泣きたくなるような美しさに満ちていた。
これはまことに「宝の山」である。
地吹雪のポイントをいくつか見て回ったが、
昨日の成功の後では、気が抜けて集中できず。
磐梯熱海から高速に乗り、休み休みのんびりと帰京。
コーディネートを担当したバウハウスの高見沢チームと、
新しく加わった電通テックのPM長沼さんたちの奮闘が、
あざやかな成功を支えてくれた。
雪の中、
送迎のクルマに乗った少年剣士達に向かい、長沼さんが
45度の感謝の礼をとっている姿を見た。
子どもたちは彼を信頼する教師のように慕ってくれていた。
勝利の要因は、こういうところに潜んでいる。
さらば館岩村、湯の花のたみさんとご主人と迷子の犬達。
たくさんの小勝さんの暮らす前沢曲家のみなさん、
氷好きの巨大犬ラブ。情熱の写真好き伊勢屋のご主人。
村役場の星さん。亡くなった五十嵐さん。
空気。水。雪。南会津の風景をかたちづくるすべて。
ありがとうございました。
この冬のことは、生涯忘れません。
++++水の惑星ML今年の二月++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ましこ@雪の長州
会津の雪をぶじ撮り終え、はるか長州に来ていますが
大雪切望隊の行くところ、ことしはいずこも雪国となるもよう。
長州、山口もまた予想外の雪とあいなりました。
十二日から連日の雪のなか、渡辺ともども、たまった撮影をこなし、
これから最終便で帰京するところです。
撤収のあいまにメールをチェックしたところ
たのしいメールが入っていたので
みなさんにもお知らせしたく、ここに無断転載しちゃいます。
昨年の冬、そして夏、この冬とお世話になった
舘岩村の湯の花温泉、若女将、たみさんからのメールです。
「ポチ」と「せつこ」とあるのは例の二匹の犬のことです。
なんだか、うれしくて。
冷えてかじかんだ指先もふっと柔らかくなった気がします。
++++++++++++++++たみさんからの手紙++++++++++++++++++++++++
益子 透様
連休のお客様も終わり、ホッとしながら久しぶりにパソコンのスイッチを入れたら、
メールが届いていて、とてもとても、うれしかったです。
皆様がお帰りになった後、あぁ終わってしまった・・・・
と気がぬけるやら淋しいやらで、フクザツな気分でした。
この一週間本当に楽しい日々を過ごさせていただきました。
みなさんいい方ばかりで、お客様というよりすっかり仲間になってしまった様で、
その分おそまつになってしまったのでは・・・・と反省もしています。
あれもすればよかった、こうもしてさしあげたかった・・・そんな思いでいっぱいで
す。
昨年、ルーのことで立ち直れずにいた私たちを助けて下さったこと、
千恵ちゃんの明るく元気いっぱいの顔、
お名前はわからなくてもすっかり覚えてしまったお一人お一人の顔・・
いろんなことが浮かんできます。
未来博、楽しみにしています。
またいつの日かお会いできますよね
私たちは、この小さな村で雪と闘い、春の小さな花たちにうきうきし、
新緑に目を細め、あっという間の夏を過ごし、
燃える様な一瞬の紅葉を寂しく迎え、
そしてまた長い冬に向かい、
わんこ達を育てささやかに暮らしていきます。
スフレチーズケーキ、すごく上手になったのに、
食べていただけなくて残念です。
また、いつかきっと、遊びにいらしてくださいね。
お客様ではなく、お友達としてお迎えしてしまうのでは・・・と心配です。
川田さん、渡辺さん、
ほかのスタッフの皆様にもよろしくお伝えくださいね。
旅館末廣
安藤 友晴 民子 ポチ せつこ
ま、いろいろあったな。
今夜は満月。
++++二年前の湯治部BBS+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
To torum@eclat at 2000 02/24 09:50
水の惑星シナハンの第一歩は「水引き村」から。
本夕から45日 会津の山奥方面にシナハン。
まず今夜は舘岩村をめざす。
日本でいちばん暮らしやすいと、国土庁がお墨付きを出した
あの水の村はつつがなきや。
村には「水引き」という地区がある。
そこは山から引いた用水が縦横に流れ、
飲み水や生活のさまざまなシーンに使われている。
水の村でもあった。
「水の惑星」のスタートとしては、
まずはめでたい場所である。
そう思って選んだ。
期待しててください。
++++++二年前の湯治部BBS+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
To torum@eclat at 2000 03/01 07:32
秋の桜。
ジョルダーノの
「あなたの声に心が開く」/歌劇サムソンとデリラより
をガンガン鳴らして窓を全開にして奥会津の豪雪地帯を
時速15Kmくらいで走っていると、涙が出たよ。
風が当たって寒かったこともあるが、
フィリッパ・ジョルダーノのみずみずしい歌い方がいちばんだな。
ギャラリーのテーマに提案しようと考えて旅に出たけど、
やめるね。
一軒の家の宣伝に使うのはちよっとな。つらい。
D2Tの相馬さん、だから提案はやめますよ。気が変わっちゃった。
聴きながら感じたのは、
46億年前の原始地球に彗星や小惑星がぶちあたって
生まれたばかりの地球が悲鳴を上げているシーン。
パラダイスの海からパラダイスの森へとつづき、
そして水の大地へとつづくシーン。
体の中のミクロコスモスから大宇宙の水源の旅に向かうシーン。
雪ふる小さな町で2001年ベイビーが誕生するシーン。
などである。これがぴったりはまる。
ジョルダーノのソプラノに子どもたちの千人合唱による
オノマトペ。どーだ文句あるか?
泣けるぞ。観客は「感客」になるぞ。
しかし、東京に戻って、コンクリートの中で聴くと、
これがただの「いいじゃないの」になっちゃうんだよ。
つまらねえ街だよ、つくづく。
ま、音楽監督もその他もろもろもいることだから、
これ以上は書かないけど、不肖・益子の演出の足場は
はっきりと固まったことをいったん宣言しておきます。
CMやビデオは芸者としての仕事だから
みなさんのほしい世界を実現してあげるけど、
「水の惑星」は、したいようにします。
俺としては、「風のササヤンカ村」以来の全力投球だからね。
この仕事の過程で、これまで親しくしてきた関係も清算する場合も
ありえます。つまり「水の惑星」に関しては諸氏の才能以外に、
情熱を問います。情熱が見えない場合は、そこで終わり。
これから一年半かけて一皮も二皮もむけていくつもりだから、
つきあって皮剥けてくれないと、そこでさよならします。
くどいけど、才能は前提ね。じょーねつ、たのむぜ。
無理なヒトはできるだけはやく川田さんに申し出て降りてね。
ああ、気合いはいっちやったなあ。
あとは俺が降ろされないことを願うだけ。
話は違うが宇宙の「コスモス」と打つと我が辞書は
「秋桜」と変換してくれる。
じょーねつとはこういうことだよ、みなさん。
じゃな、長いの読ませてわりーな。
++++水の惑星ML今年の二月++++++++++++++++++++++++++++++++++++
朝8時過ぎ、湯の花温泉を発った。
たみさんとご主人にお礼を言いながら
涙がこぼれそうになった。
ポチとせっちゃんの二匹の迷子の犬たちが
いつもと変わらず玄関の両脇で阿吽のように吠えてくれた。
空は雲ひとつない快晴。真っ青である。
田島経由で磐梯山を目指す。
気温−15℃。
氷結した木々が朝日を浴びて
さながら氷の花を咲かせたように見える。
降雪の翌朝の放射冷却がもたらす
1シーズンでも何度もないようなチャンスに、
一週間で二回遭遇。
いつか我がスタッフを率いてこの地を踏もうと思った。
快晴の磐梯山は、
泣きたくなるような美しさに満ちていた。
これはまことに「宝の山」である。
地吹雪のポイントをいくつか見て回ったが、
昨日の成功の後では、気が抜けて集中できず。
磐梯熱海から高速に乗り、休み休みのんびりと帰京。
コーディネートを担当したバウハウスの高見沢チームと、
新しく加わった電通テックのPM長沼さんたちの奮闘が、
あざやかな成功を支えてくれた。
雪の中、
送迎のクルマに乗った少年剣士達に向かい、長沼さんが
45度の感謝の礼をとっている姿を見た。
子どもたちは彼を信頼する教師のように慕ってくれていた。
勝利の要因は、こういうところに潜んでいる。
さらば館岩村、湯の花のたみさんとご主人と迷子の犬達。
たくさんの小勝さんの暮らす前沢曲家のみなさん、
氷好きの巨大犬ラブ。情熱の写真好き伊勢屋のご主人。
村役場の星さん。亡くなった五十嵐さん。
空気。水。雪。南会津の風景をかたちづくるすべて。
ありがとうございました。
この冬のことは、生涯忘れません。
++++水の惑星ML今年の二月++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ましこ@雪の長州
会津の雪をぶじ撮り終え、はるか長州に来ていますが
大雪切望隊の行くところ、ことしはいずこも雪国となるもよう。
長州、山口もまた予想外の雪とあいなりました。
十二日から連日の雪のなか、渡辺ともども、たまった撮影をこなし、
これから最終便で帰京するところです。
撤収のあいまにメールをチェックしたところ
たのしいメールが入っていたので
みなさんにもお知らせしたく、ここに無断転載しちゃいます。
昨年の冬、そして夏、この冬とお世話になった
舘岩村の湯の花温泉、若女将、たみさんからのメールです。
「ポチ」と「せつこ」とあるのは例の二匹の犬のことです。
なんだか、うれしくて。
冷えてかじかんだ指先もふっと柔らかくなった気がします。
++++++++++++++++たみさんからの手紙++++++++++++++++++++++++
益子 透様
連休のお客様も終わり、ホッとしながら久しぶりにパソコンのスイッチを入れたら、
メールが届いていて、とてもとても、うれしかったです。
皆様がお帰りになった後、あぁ終わってしまった・・・・
と気がぬけるやら淋しいやらで、フクザツな気分でした。
この一週間本当に楽しい日々を過ごさせていただきました。
みなさんいい方ばかりで、お客様というよりすっかり仲間になってしまった様で、
その分おそまつになってしまったのでは・・・・と反省もしています。
あれもすればよかった、こうもしてさしあげたかった・・・そんな思いでいっぱいで
す。
昨年、ルーのことで立ち直れずにいた私たちを助けて下さったこと、
千恵ちゃんの明るく元気いっぱいの顔、
お名前はわからなくてもすっかり覚えてしまったお一人お一人の顔・・
いろんなことが浮かんできます。
未来博、楽しみにしています。
またいつの日かお会いできますよね
私たちは、この小さな村で雪と闘い、春の小さな花たちにうきうきし、
新緑に目を細め、あっという間の夏を過ごし、
燃える様な一瞬の紅葉を寂しく迎え、
そしてまた長い冬に向かい、
わんこ達を育てささやかに暮らしていきます。
スフレチーズケーキ、すごく上手になったのに、
食べていただけなくて残念です。
また、いつかきっと、遊びにいらしてくださいね。
お客様ではなく、お友達としてお迎えしてしまうのでは・・・と心配です。
川田さん、渡辺さん、
ほかのスタッフの皆様にもよろしくお伝えくださいね。
旅館末廣
安藤 友晴 民子 ポチ せつこ