舵を、切る。
待ちわびた《言葉》がいま、届いた。

  《私たちの夢と希望が確かに存在した場所を
  実現できましたことを 大変うれしく思います》


と、あった。
これで、すべてへの扉が開いた。
サーカス団として、ながいあいだ秘していた、ほんとうに行きたい水路が、いくべき海路が、いま姿を現した気がする。

これからフォーラムに向かう。
その直前に届いたことを僥倖としたい。

舵を、切る。