意味と無意味と
こんなものを送って、しかし何がはじまると思ったのか。見直して、ひどく虚しい気分に襲われた。あの時間の中でしか持ちえない意味を、なぜ普遍だなどと勘違いできたのか。送るべきは《森のひと》。しかしあの外伝には衝撃が皆無。あるのは弛緩しきった意味だけである。余技でやることには限りがある。そのことに気づくべきだった。何もせずとも、きっと慢心だけはしていたのだ。何をしていたのかな、おれは。涙も涸れた。