《青い鳥》をひさしぶりに
《青い鳥》の第一話から第四話までを観た。
「清澄駅」のホームで別れを告げられた瞬間に娘をかき抱き列車に飛び乗る、故郷を捨て出奔するシーンまで。
続けて観てしまおうかとも考えたが、四話まで観ているうちに急に篠ノ井線に乗りたくなった。起きられたら明日、篠ノ井線に乗ってこようと思ったので、ここまででストップ。
このまえ観たのはレンタルのVHS。
DVDだと情感がまったく異なっていて驚かされる。デジベタのいいところがよく発揮されており、空気感が圧倒的だった。野沢のシナリオの圧巻ぶりにはあらためて脱帽だが、キャメラワークの冴えもすばらしい。
本腰を入れて取り組んだときのTBSのドラマクルーはやはり群を抜いている。

6年前の野沢の《恋人たち》をこの間から探しているが手に入らない。もういちど確かめたい気持ちが強い。

五話以降を観るために篠ノ井線に乗ることを考えたが、穂高にもしばらく行っていない。二、三日信州辺りに沈没してみるのも悪くない。
東京でこれだけ涼しいのだから、山はもうすっかり秋の気配なのだと思うと、なんだか惜しくなった。
東京で秋風と鈴虫にひたっているのがばからしくなった。