爆睡十時間と中秋の上弦の月
夜になってあやめ橋の上で上弦の月を眺めた。
さえざえとしてまことに美しかった。
三日続けて、月ばかり眺めていたように思う。ふくらんでいく月は、しかし力が湧いてくる。
2001年、九月中秋。仕事もせずにおくった夏の終りの記憶として、この三日間眺めた月はもうしぶんなし。

これで季節を越えられた、と思えた。


爆睡十時間。三ヶ月ぶりのこと。