屈服は致しませぬ。
我がシ・アースのあるむじなの森は須賀川市。
須賀川の祭りに日本三大松明まつりとして知られる「松明あかし」という変わった火祭りがある。
町中から小さな種火を持った人が丘の上に集まり、巨大な松明の群れに点火。
みんなで燃え尽きるのを見物するという、まことにストイックの権化のような祭りだ。
数百年前に、東北の超巨大帝国だった伊達藩に攻め入られたちっぽけな須賀川の女城主が果敢な抗戦の末に城に火を放って没したことを偲んだ祭りだとか。
圧倒的に強大な武力と軍勢に向い、
女藩主は「屈服は致しませぬ」と大見えを切ったらしい。
この故事を知って、ただ一つだけ挿入した祭りである。会津にも須賀川にも、福島には固有のきわめて激烈なまでの多勢に向う気概があるのではないか。

だからどうだというわけでもねえが、
多勢に無勢は、それだけで戦いじゃねえのだと言っておきたい。

アフガンでは、新生児が二十歳になれるのは三人に一人で、平均寿命は四十五才だと聞く。
明治維新の頃の日本なみだろうか。
さてその幕末に黒船が横須賀に砲艦外交をしにやってきた。だったよな。
愉快な国だよ。あ・じゃぱん国は。