福島事件。あと二日でフィナーレ。
ナイトファンタジア初日ぶじスタート。
風が強く雷雨予報も出て中止を口にする者が多かったが、なにはともあれ第一日は問題なく過ぎた。久石さんもホッとしていた。
これで終日興行バージョンのすべてのコマが揃ったことになる。
明日、冷静にナイトシーンを見たら、明後日には帰京。そこまでやれば思い残すこともあるまい。
ジ・アースだけではなく総体としてのカタチのある「夢」を提示できることになる。

虹は、しかし夢ではない。
跡形もなくわずかの間に消え去りながら、
あざやかでぬぐい去れない強い思いを残した。
何が近く、何が遠いのか、そういうことを
ひとりひとりがあらためて問い直し、答えの一部でも手にするために、
ぼくたちはそれぞれの日常に帰っていく。

その果てに何があろうと、あるいは見いだすものが何もなく、渇いた日々が穴を開けていようと、誇ってもいい物語をここ須賀川のむじなの森に記すことができた、はず。そう信じて、白河の関を越えたい。

おれの福島事件は、いよいよフィナーレとなる。

あと二日のうちに。