2001 05/02 07:25
Category : 日記
「魔風海峡」荒山徹箸/祥伝社刊を読む
前半の凡庸さが、舞台を半島に転じて、朝鮮の歴史がからみだしてからの展開と視点は目を瞠るものがある。ムリに伝奇仕立てにせずに、ストレートに取り組んだほうが、この作家の資質を解放できたように感じた。面白がらせようというのが出版社のリードなのか、作家自身の思い込みなのか判然としないが、ま、たのしみな新人ではあった。
前半の凡庸さが、舞台を半島に転じて、朝鮮の歴史がからみだしてからの展開と視点は目を瞠るものがある。ムリに伝奇仕立てにせずに、ストレートに取り組んだほうが、この作家の資質を解放できたように感じた。面白がらせようというのが出版社のリードなのか、作家自身の思い込みなのか判然としないが、ま、たのしみな新人ではあった。