リプリーは★
原作のP.ハイスミスの悪意に満ちた人間観察ぶりは、むしろこのリメイク版の方がよく伝えていると思う。
構成にも映像手法にも減ずる箇所はない。
最後まで中飛ばしせずに見終ることもできた。

にも関わらず、つまらなかった。
「太陽がいっぱい」は原作から映画的な再構築をするという芸当がしっかり成立していたが、このリメイクは素直すぎて無意味だ。こんな映画化ならハイスミスの小説自体を読んだほうがムダがない。
原作との共通点は人間を悪意の存在として描き出すという手法のみ。
いずれも共感とは遠く離れたものだ。

仕事の段落にしようと思い、借りてきたビデオをまとめて見たが、借りたものがまずかったな。

一眠りしたら、また福島へ。
明日から低気圧が荒れ、雪になるかもしれないとのこと。
満開の東京から、雪の会津。

ま、それもいいじゃねえか。