LAの日比野へのメール
益子@日本


まだアメリカだよね。

こちらは午後6時過ぎ。
テレビの報道によれば大統領選スゴイことになっているね。

そういう瞬間にその現場にいるというのは冥利に尽きるじゃないか。いつかこの日のことを聞かせて欲しい。浅草の暮れ六つあたりで二十世紀最後の除夜の鐘でも聴きながら、どうだ。

同じ日の昼のニュースで
大阪に潜伏中の重信女史が逮捕されたニュース。
重信は顏を真っすぐ上げて親指を突き上げていた。
髪はショートになり、
明大の学館で風を切っていたころの面影はどこにもない。
でも彼女は何に向って親指を突き上げていたのかな。

単なる時代錯誤なのか。自らの四半世紀へのオマージュなのか、
ゲームオーバー、おつかれさま、ということなのか。

いずれにしても二十世紀が暮れていく。

東京はきょう春のように温かく、街にはTシャツ姿も。

しっかり楽しんで堪能してきてください。

いつまでたっても世の中は面白い事だらけだ。
退屈している暇はないね。


蛇足
夜のニュースでしたり顔の解説者が「あれは確信犯ですから」と語っていた。「確信犯」だとよ、久しぶりに聞かされたよこの言葉。
酔っぱらおうとドラッグで飛んでようとミニからはみ出した生足に心奪われようと、「できごころ」なんてあるわけねーだろう。
みんな「確信」して罪のボーダーを踏み出すんだよ。
確信無しで罪を犯して何か面白いのか?
ついだのできごころじゃ、スリルすら味わえまい。そうだろ?