肉はこの向きで夏を消す。
「湘南の暗い水からぬけてきたきみの、ぬれてまたすこし
おもみをました胸を、ふるえる手でそっとまとめる。
そこがわたしの最初の岸だ。活塞のすきまを捻れながら、
すずしいかぜがとおる。肉はこの向きで夏を消す」

荒川洋治「季節の暗い水をつかって」より


この熱気が少しは冷ませるか。
引き続き概要版を書くことに。