ミネット・ウォルターズの四作品を堪能。
ミネット・ウォルターズを読む。
発表順に「氷の家」「女彫刻家」「鉄の枷」「昏い部屋」
それぞれ東京創元社刊、翻訳は成川祐子。
噂にたがわず、剛腕かつ繊細。いずれも趣の異なる上質な仕上がりで恐れ入りました。
世評高かったのに、なぜ読まなかったかには二つ理由があった。
第1作の「氷の家」がでたときに書評で褒めていたのがあてにならない書評家たちだったこと。もうひとつは 東京創元社刊の単行本に
共通する装丁の下手さゆえ。
ま、しかし予断は人をあやまらせる典型的な症例となった。
このところ手にする小説の水準の低さにうんざりしていただけに、
いい口直しになった。人の勧めは信じてみるものである、かな。