式包丁
今日は、昨夜からの雨降りでしたが、京都の得浄明院へ行ってきました。

得浄明院は、先日の一初の特別公開で行ったのですが、5月13日には白天龍王祭が行われるので雨の中を行きました。

その得浄明院の白天龍王祭では式包丁と言う儀式が行われます。

本来ならお庭で行われるのですが本日は雨なので本堂の中で行われました。

得浄明院は門跡寺院の尼寺なので法主様は伏見宮家の所縁の方なのですが、その法主様も参列されて式包丁が始まりました。

式包丁は、平安時代から続く包丁儀式で、手を使わずに包丁と金物の箸だけで調理の切り分けや盛り付けが行われる伝統儀式です。

流派もいろいろとあるみたいですが、本日は包勝一條流三代目家元の富田勝男さんと一門の方で行われ、烏帽子と白い狩衣姿が清浄で凛々しいでした。

「豆腐一文字」は、大きな豆腐を小さく切り分けて、お盆にお目出度く盛り付けるのですが、今日は萬福の字に盛り付けられました。

「天上の魚 鰒」では、アワビを細かく切り分けて盛り付けられます。

いろいろな所作や作法があるみたいですが、舞のように動きが美しくて厳粛でした。

最後は、出来上がった料理を境内の白天龍王の祠に奉納されてお参りして終わります。

普段は、なかなか見る機会のない伝統儀式を参列して見ることができて、貴重な体験で良かったです。