2016年03月の記事


共犯マジック
北森鴻さんの「共犯マジック」を読みました。

人の不幸のみを予言して問題になり廃刊となった「フォーチュンブック」と言う謎の預言書を偶然に手に入れた数人の人々が、それぞれの運命に係わりながら犯罪に巻き込まれて行きます。

戦後のいろいろな事件とも繋がりながら伏線が結末に向かっていくお話が面白かったです。
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椿寺
今年も京都の北野白梅町にある「椿寺」(地蔵院)に椿の花を見に行ってきましよ。

椿寺と言えば、そのお寺の通称となったように椿の花で有名です。

特に、このお寺の椿は「加藤清正」が朝鮮から持ち帰って「豊臣秀吉」に献上したものを、このお寺に献木されたものだそうです。

現在の椿は二代目だそうですが、それでも樹齢が130年くらいの銘木で「五色八重散椿」と呼ばれる椿です。

これは、その名の通り、白・赤・ピンク・絞りなどの色に咲き分け八重の花びらが一片一片散るから、そう呼ばれる椿だそうです。

美しい椿の花びらが散って木の下に積もって行くのは、物悲しさがあるが美しさも感じてしまいますね。

また境内には桜の木もあり、時期が合うと桜と椿の競演も見られて素敵になります。

このお寺には、椿の他にも「鍬形地蔵」と呼ばれるお地蔵様や忠臣蔵で知られる天野屋利兵衛の墓等があり、民衆の信仰を集めているお寺です。

ここの椿を見に行くのも私の春の楽しみになっていますが、ちょうど良い散り具合で見頃になっていました。
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阿亀桜
昨日は、京都の今出川通りの「上七軒」のバス停から少し北に上がった所にある「千本釈迦堂」へ阿亀桜を見に行きましたが、まだ三部くらいの開花でした。

「千本釈迦堂」は、正式には「大報恩寺」と言いますが、鎌倉初期に建てられたお寺で、応仁の乱で畠山義就が兵を率いて陣を構えたにも関わらず、奇跡的に応仁の乱の戦火から逃れる事が出来て、本堂は京都の洛中でも現存する最古の建物だと言われています。

700年もの時の流れに生き残ったりっぱな本堂ですね。

このお寺と本堂には「おかめさん」の哀しい伝説が伝えられています。

むかし、この本堂を建てる時に「長井飛騨守高次」と言う大工の棟梁が腕前を見込まれて工事を任されました。

しかし、高次は柱の一本を間違って短く切ってしまい悩んでしまいます。

高次の妻の「阿亀」(おかめ)さんが「このさい、残りの柱も短くして、代わりに枡型を組んでみたら」とアドバイスして、高次は妻の言うようにしてみるとバランスが取れてうまく解決できたのでした。

しかし、阿亀さんは、夫の失敗を妻の助言で救われたとあっては夫の恥になると思い、上棟式を待たずに自らの命を絶って秘密を守ったと言います。

高次は棟梁としての面目は保ったが、大切な妻を失ってしまったのでした。

亡き妻の冥福を祈って、高次は「おかめ塚」を建てたと言われ、今でも「おかめさん」の像とともに多くの人に親しまれています。

私の個人的には、なぜ妻のおかめさんが死ななければいけないのか納得できないし疑問にも思う、妻が自刃してその得を称えるよりも、夫をフォローして夫婦が協力したという方がよほど素晴らしいと思うのだが、昔と今とでは倫理観も違うのですが、妻が夫の犠牲になるのを美学にするのはどうも後味が悪い気がします。

私が夫なら自分の名声とかより妻の方がよほど大事だと思うし、なぜ死んだと怒りと哀しみに包まれると思います。

おかめさんは、また「お多福さん」としても知られていて、京都では「おたやん」と呼び親しまれていて、穏やかでふくよかな笑顔は見ているものを癒すような優しさを感じてしまいます。

また、高次がお堂の棟にに阿亀さんの面を取り付けて偲んだと言われる事から、京都の町屋とかでは家を建てる時に屋根裏に阿亀さんの「おたやん」の面の付いた幣串を置くと「おたやん」が家を守ってくれるとされる縁起物でもあります。

そういう関係でお寺のお堂にはいろいろなお多福やおかめさんが展示されてもいますし、お寺の受付でもお面や人形が売られています。

境内には、始めに書いた「阿亀桜」と言うりっぱな桜の木があり、満開の時には毎年美しい花を咲かせておかめ塚にまさしく花を添えるのですよ。

「わたしゃ お多福 御室の桜 ハナが低くても 人が好く」と御室桜を歌った戯れ歌がありますが、この歌のように阿亀桜も多くの人の目を楽しませて好かれている桜であるのです。

来週末くらいには満開で見頃になるでしょうね。
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立本寺
今日は、京都の北野付近にある「立本寺」(りゅうほんじ)と塔頭を中心に御首題をいただきに散策してました。

立本寺は日蓮宗の京都八本山の一つで、日蓮宗や法華宗では御朱印ではなく、御首題という「南無妙法蓮華経」と書かれたものをいただきます。

立本寺は本堂の前の桜も割りと咲いていました。

他にも境内には桜の木も多いので、満開になるといろいろと楽しめると思います。

立本寺で御首題をいただいてから、塔頭の光源院・教法院でも御首題をいただきました。

また、立本寺の墓地には、関ヶ原の戦いで有名な武将の「島左近」のお墓があるのでお参りしてきました。

他にも、近くにある同じ日蓮宗の法華寺と十如寺でも御首題をいただきましたよ。

まだまだ朝は寒いですし、桜もまだこれからの感じですね。
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ネコマンガ・コレクション
ネコマンガ・コレクションと言う本を買いました。

1940年代から現在までのネコをモチーフとした漫画を紹介しています。

「綿の国星」「ねこめーわく」等有名作はもちろんアトムキャットやニャンコ先生とかも紹介されてて楽しいと供に資料になりますね。
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阿弥陀寺 信長本廟
まだまだ朝は寒いですが、それでもずいぶんとましになってきて、早咲きの桜もさいてる事もありますね。

今日は、先週の鞍馬口周辺に続いて、寺町通りを散策してきました。

先週に行った天寧寺から寺町通りを歩いて下がって行き、西園寺・光明寺と過ぎて、前から来たかった「阿弥陀寺」へ行きました。

この阿弥陀寺は「織田信長の本廟」となっており、墓地には信長公墓所として織田信長と息子の信忠が祀られています。

寺伝のよると、この阿弥陀寺は織田家と由緒があり信長とも親交があったために、信長がいた本能寺が明智光秀に急襲された時に、この寺の僧らも駆けつけたものの、本能寺の表門は警戒が厳重ではいれないために裏門に回ると竹林に信長の家臣達がいたので事情を聞くと、信長はすでに自刃して遺体を隠すように命じられていたので信長の遺体を運び、ここで火葬して自分等も自害する所だと言うそうです。

そこで、僧達は、自分達は織田家と所縁があるので信長の遺骨を持ち帰り供養するので、家臣達は自害せずに敵に一矢報いて欲しいと説得し、信長の遺骨を寺に持ち帰ると土に埋めて隠したそうです。

また、信長の子供の信忠は二条城で光秀側に討たれて亡くなったので、そちらは僧等が光秀に頼んで遺骸を引き取ったそうです。

それらの事から、このお寺を本廟として、墓地に信長と信忠の遺骸をお祀りしてるそうです。

お寺には信長の木像とか寺宝もあるそうですが、普段は非公開になっているようです。

あいにく木像は見れませんが、この木像は、信長の没後の一年後くらいに作られたそうで、一番信長に似ているとの話もあるみたいです。

機会があれば見に行きたいです。


そこから阿弥陀寺を出ると、寺町通りを十念寺・仏陀寺と過ぎて、「本満寺」へお参りしました。

この本満寺には墓地に山中鹿之助のお墓がありました。

用事があったので今日はそこで帰りましたが、周辺には他にも行きたいお寺もありますので、また機会があれば行きたいと思います。
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もう一度読みたい教書の泣ける名作
「もう一度読みたい教科書の泣ける名作」を読んでいます。

昔に教科書に載っていた懐かしい名作が収録されています。

ごん狐・注文の多い料理店・モチモチの木・かわいそうなぞう等などの作品が収録されてて懐かしく読めました。

続巻の「再び」ではスーホのしろいうま・走れメロス・おこりじぞう等が収録されていて良いですよ。
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鞍馬口周辺散策
今日はずいぶんと暖かくて冬物を着てると暑いくらいの陽気ですね。

今日は、京都の鞍馬口周辺のお寺を散策してきました。

京阪電車で出町柳まで行き、そこからまずは下鴨神社にお参りに行きました。

それから出雲路橋を渡って、始めの目的地の「上善寺」へ向かいました。

上善寺には地蔵菩薩立像が祀られており、京都六地蔵の一つになっていて毎年八月の地蔵盆には多くの参拝者で賑わうそうです。

この地蔵菩薩像は、「小野篁」の作と言われています。

残念だったのは地蔵堂が工事中で小さな仮堂でお祀りされてた事ですね。


次に、近くにある「天寧寺」へ行きました。

この天寧寺の山門からの景色は遠方の比叡山を借景として見れるので、額縁の門と言われてるそうです。

境内には大きなカヤの木があり天寧寺の大カヤとして天然記念物に指定されてるそうです。

最後に、相国寺塔頭の「長得院」へ向かいました。

長得院は普段は非公開の寺院ですが京の冬の旅で特別公開されています。

私も少し前に一度来ているのですが、その時には御朱印が無かったのが、今はもらえるようになったそうなので、御朱印をいただくために再訪いたしました。

静かな雰囲気の鞍馬口周辺ですが、お寺も多くて、ゆっくり散策を楽しめましたよ。
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乱歩
文春文庫の江戸川乱歩傑作選を読みました。

乱歩はこれまでにも読んでますし本も持ってるのですけど、今回は桜庭一樹さんと湊かなえさんの選集で初期の中・短編を中心に選ばれていて、久しぶりに読んだ作品もありました。

独特の乱歩の世界観が味わえる作品が多くて面白く、懐かしく読めましたよ。
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