冬真っ只中



私が少し離れた街で空を眺めて居たら、
曇り空の北側に白い雲が浮かんでいた。

鯖のような形の雲、ハイビスカスに似た雲、
ゆっくり後から父に似た三分刈りの雲。

この時節は一番寒い二十四節気の一つ大寒、
本州では気温が低く雪が降り都会は大混乱。

東京は4年ぶりの大雪で風が強く吹雪き、
私が東京に居た時もこんな大雪の日が有った。

23日はこの冬一番の強い寒気で、
この大雪をもたらしたのは
太平洋側を通る南岸低気圧が原因らしい。

沖縄は来週が寒さの底で来月下旬は暖かくなると思う。
沖縄本島の山沿いに緋寒桜が五分咲きとのこと。

緋寒桜が咲くと同時に本州の河津桜が
2月上旬から3月上旬まで咲き誇り、
風の冷たさのなかにも一足早い春を感じる。

沖縄に来ない年は二人で人混みに押されながら、
菜の花が咲く川の上を足早に歩き河津桜見物に行った。

沖縄には本州のような“お花見”の習慣はなかったが、
開花がちょうど旧正月の頃だったことから、
花瓶に桜を差してお祝いをする程度だったらしい。

やがて桜が名護城やその周辺に増え、昭和30年頃に
数百人の人々が名護城に御座を敷き、

酒を酌み交わすようになったことから、
昭和37年第一回名護桜まつりが開催された 。

現在では、今帰仁村にある今帰仁城跡は日本桜の会による
桜の名所百選にも選定されて、地元の人にも喜ばれている。

緋寒桜も河津桜も同じ濃ピンクで色は美しい。
河津桜は樹木が大きいので花びらも大きく、

緋寒桜は木が小さくうつ向いて咲き、
花びらが小さく見える。

♪桜、桜、弥生の空は見渡す限り、霞か雲か。。
未だ色々な事が有り、あれこれしている間に
南国の春は速くて既に其処まで来ている。