2017 05/05 18:20
Category : 5月5日
今頃の内地は藤の花が甘い香りを漂わせ、
長い蔓に紫色の藤が五月の風に流れるように咲いている。
その香りは少し離れた場所まで強く、一輪一輪は小さく、
これらが房になり凛とした存在感のある藤の花。
野田藤、薄べに藤、むらさき藤、長藤、八重の藤、白藤
きばな藤等の種類があるが、私は薄べに藤が好きである。
その中央には池が有り、鯉幟が風に大きく泳いでいた。
5月上旬は、何処に行っても鯉幟が泳いでGWと言う感じがする。
内地に引っ越さずに沖縄でやって行こうと思った1日の夜、
近隣市のアパートの入居者が退室すると連絡が入った。
今年も北海道に行けなくなるかも知れない。。
主人は呟きながら忙しくなる事を予想し、私の顔色を見る。
2日間、会話もなく暮らしていたが、猛暑のなかで
リフォームをする彼を知らん顔してみて居られるだろうか。
仕事が終わり帰宅したら食事が直ぐに食べられるように、
私に家に居て貰いたいと彼の顔に書いてあった。
しかし、昨日彼女とランチをして来た夜に、彼は言った。
早く仕事を終わらせて一ヶ月半でも北海道に行く!
行きたければ行けばいいし人の話等聞く人ではない。
彼がテレビを見ているときに話しかければ黙れ!
怒るので会話をしないことが一番いいと思った。
嫌な思いをしながら夏を過ごすかと思うだけで
つまらない生活になってしまうから、
家事をしながら趣味に没頭しよう。
海辺の夕暮れ時は涼風が吹いても寂しいもの。
どうしよう、この一ヶ月間迷うばかりで何も捗らない。
五月の沖縄の夜は暑さで玉の汗が迸る。
五月から30℃では真夏はどの位蒸し暑いのか、
風がなく湿度が高いと友達に聞いた。
彼が北海道に行く気持ちがはっきり判った今では
なるようにしかならない。
故郷の海や川そして躑躅や藤の花は私を裏切らない。
帰郷する日数は後僅かしかない。