2016年04月の記事


春深し
昨日の朝、ぽつぽつ静かに降る雨音で目覚め、
表どうりのごみ置き場に可燃ごみを出す。

14℃より体感温度が低く海風が肌寒い。
山々の周りには雲のような白い靄(もや)がかかっていた。

靄は、雨などに山が冷やされ温度の差が生じて
木,草,葉から微細な水蒸気になって上昇する。
それが煙のように見える靄だと知った。

日中は薄曇りの海から冷たい風がひゅーっと吹けば、
瑞々しい柿の若葉がさわさわ揺れていた。

急に遅咲きのさくらんぼが熟し脚立に上がり、
樹木の下の部分だけ、さくらんぼを摘み取った。

昨年、さくらんぼの木を伐採した為に小粒で
今ごろ熟すのは初めてのこと。

様々な用事が出来て1日が長く感じられ、
静岡に帰郷して10日目とは思えない程長い。

帰郷2日目の夜、明日は次女の婚約者家族と食事会だ!
えっ何故もっと早く教えてくれなかったの?
主人の急な話にこの時ばかりは怒った。

大切な人達にお会いするのに軽々しく言われ
怒ったものの、欠席する訳にはいかない

翌日、美容院で朝シャンをして頂き我が家に戻り、
二人で料亭に向かいお婿さんのご家族にご挨拶する。

食事会も無事に終われば直ぐに帰宅して
再び片づけを始めながらホッと胸をなでおろす。

今日で4月も終わり明日から過ごしやすい5月、
陽光にきらきら輝く若葉に緑の風が吹き抜けてゆく。
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故郷へ
4月22日 故郷 2016



20日午後5時過ぎに我が家に帰宅。
車、PC,お風呂の電源等が壊れ使用できない。

色々な物が壊れて不便な生活をすれば、
熊本地震に遭われた人達の生活を思う。

大雨で自転車では買物に行けずに冷蔵庫は空、
茶粥を食し、おにぎりを食し2日過ごした。

雨で風の音も潮の匂いも絶え、
海の色さえ消してしまった。

鴎だけがキイキイ鳴く港町に
人の声さえ聞こえず寂しい夜だった。

そして今朝、明るい日差しに目覚め6時起床。
近所の人達の話声が表通りから弾んで聞こえる。

太陽は池の底まであまねく照らし、
小鳥のさえずりが麗らかな春の空に響く。

自然がいっぱいの町に帰って来たんだわ。
富士山頂に白く雪を残し、山肌が檜色っぽい。

大掃除の途中でも外出する用事が有り、
家を出たり入ったりしばたばたしていた。

あれもこれもするべき事が山ほどあり、
購入する物も山ほどある。

昨日迄の肌寒さから気温は28℃まで急上昇し、
厚着から薄着に変えたけれど暑さには慣れている。

窓を開ければ海風がすうすう入り、
どんな酷暑の夏でも街中より少しは涼しい。

そうは言えども28℃の青空の下を歩き回り、
重い荷物を両手に持てばふらふらっと眩暈を感じた。

引っ越しの疲れが残って居る為、
体力が低下していた事は自分が一番よく知っている。

不思議な事にサクランボの実が小粒で青く熟さず、
赤く熟すのは来月中旬頃になると思う。

夕暮れになれば涼しい海風が身体を通り抜け、
身体も少し楽になり夕食の支度を済ませた。

この二日間で様々な関係の方が我が家に訪問し、
お話をすれば笑顔になり気持ちも楽しい。

やっぱり人は人の優しさに癒され
春の花に癒され、静かな暮らしに感謝している。
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沖縄の春
今年の沖縄は平年より肌寒く、
平年より雨が二倍多く降った。

卯月も中旬になれば25℃位気温が上がり、
同じ25℃でも内地と沖縄では違う。

亜熱帯地方の沖縄は高温多湿で
年間雨量も2千ミリを超える。

真夏でも35℃を超えず、冬は10度以下にならない。
海に囲まれた住みやすい沖縄である。

長年、東京、静岡に住んだ人間が沖縄に永住する事は、
学友も無く、親友も少なく相当な覚悟がいる。

確かに巨大台風が多く襲来しても、
地震は震度4以上は滅多にこなかった。

海に囲まれた沖縄に巨大地震がきたら
どうなるだろうと想像しても、それも分からない。

熊本で14日の21時26分、地震速報がでた時、
震度7の大きさ、揺れの激しさに驚いた。

その後、次々に止まらぬ大きな地震に、
ニュースから眼が離せなかった。

4日経過した今も復旧のめども立っていない。
被災された人達は助かった命を長らえて欲しい。

緊急地震速報を聞く度に恐怖感を感じるのだから、
被災者の恐怖感はどれほど強いか分からない。

皆で仲良く協力し合い励まし合って欲しい、
これから搭乗して行く私には何もしてやれない。

心では頑張って生き延びて!
被災者の身になれば長い1日を頑張るのも辛い。
不便な暮らしを強いられている。

私も、引っ越し前の大掃除や片づけ、置いて行く荷物、
持って行く荷物を分けなければならない。

綺麗に洗濯した物を段ボールに詰めていても
中々、天候が良くならず少しずつ荷造りを始める。

毛布を段ボールに詰めても主人が反対し、
段ボールは大2個だ!毛布を沖縄に置いて行くと言う。

これから静岡で巨大台風や巨大地震が来るかも知れない。
しかしそんな事を考えれば疲れるから、
今の一瞬を汗を流し心を無にして身体を動かそう。

被災者の人達の事を思えば、雨露凌ぎ衣食住も有り、
何だって出来る筈。何が起きても幸せと思いたい。
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清明入り



4月4日は二十四節気の清明で春の中の第五節気。
桜等草木の花が 咲き始め、万物に清朗の気が溢れて来る。

しかし、この週末に満開の桜も散り始める頃、
この風に吹かれて一気に散ってしまうのも寂しい。

沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集まり、
酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣がある。

仕出し屋さんやスーパーでは清明用のご馳走が
並べてあり、購入して行く人が目立つ。

兎に角、沖縄の人はご先祖様を大切にし、
お墓参りに金銭を使う事も惜しまない。

週半ばは28℃になり蒸し暑さで汗が止まらず、
起床後すぐに着替える初夏がやってきた。

身長の高い主人が、「体重測ったら○○キロだった!」
その言葉を聞いた私はショックを受けた。

彼は、胃癌検診に再検査と言われてから10年以上受診しない。
胃カメラを飲んでね!等と言えば怒るので黙っている。

1年数か月前に妹さんが胃癌で亡くなった時を思い出し、
私の心配し過ぎかも知れない。

人は寒い時は夏がいいと思い、
猛暑の夏になれば冬が恋しくなる。

静岡に帰れば海風が冷んやりし、
隙間風がすうすう入り毛布一枚無い。

あゝ沖縄は良かったわ!と思うかも。
だからこそ、この一瞬を精一杯楽しく生きたい。

内地に帰れば嫌な出来事が沢山待っている、
一つ一つ乗り越えれば巡りくる秋もあっという間。

嫌な事を嫌と思わず何でも受けて立つ、
そうしなければ生活できない。

緋寒桜の散った茎から小さな赤い実が出た。
我が家の庭もサクランボがたわゝに赤く色づく頃。

眼を閉じればサクランボが「早く帰って来て。」
鳥に食べられるのは嫌だわ!

私を待っているような気がする。
さくらんぼ ロマンチックな 紅つぶら sakura1205
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春そして桜
内地では桜が満開に咲いている頃、
人々は桜を見ながら酔いしれている。

春、それは人の心を明るくさせてくれる。
春、それは人の身体を温めてくれる。

木の芽が芽吹き様々な花が咲き乱れ、
そよ風に誘われて小鳥のさえずりも聞こえる。

用足しの外出が多く、家の事が中々捗らない。
時の速さに時間が止まって欲しいと願うばかり。

毎日の散歩の途中、
黄色いハイビスカスを切り取った家の前を通った。

切り株から黄色いハイビスカスが一ひら咲き始め、
これからいっぱい咲くのだわ!

黄色いハイビスカスは春の色。
そんな事を思いながらバラの咲く道を歩いて帰宅。

四季折々の花咲くこの町が好きだから、
終の棲家はこの町にしたいな。

彼は娘や孫が可愛くて静岡を離れられない、
血は水より濃いの諺がぴったり。

血の繋がらぬ二人の娘と私、
以前よりはお互いに言いたい事も言えるようになった。

しかし、主人のつれない素振りや言葉、
鈍感な私でも泣く時もある。

私は、悪い事は悪いと彼に言ってしまう、
そういえば喧嘩になる。

また愚痴が始まった、この癖直さなければ。
もし、染井吉野が咲いていたら桜の下を歩きたい。

桜は見えなくとも私の心のなかに満開に咲き、
春風に乗ってひらひら揺れて風情がある。

今、この春の時節を大切に心に包んで、
桜のように優しくそして強く生きたい。
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