故郷は遠く
もう山茶花が咲き始めましたか。
花数の少ない冬に長い期間咲いている貴重なお花。

晩秋から初冬に咲き始めお正月まで咲いていた山茶花。
濃ピンク色で美しく冬を彩り、散る時はばらばらに散る。

金柑の実は青から淡いオレンジ色になりましたか。
沖縄には金柑の木や蜜柑の木はない。

金魚や鮒達は元気に泳いでいるだろうか。
多分、プランクトンを食べて生きていると思う。

郊外の田畑は焦げ茶色の枯野と化し、
樹木の葉も枯れて風にはらはら散り始める頃。

昨日、沖縄は曇り空の下、那覇マラソンが午前10時から
午後3時まで開催され私も知人の応援に行って来た。

曇り空から午後1時過ぎには土砂降りの雨になる。
マラソンで制限時間に入れずラストの人に拍手を送った。

そして雨降る道を国際通りから歩いて帰路に向かえば、
雨は増々激しく降り続け止むことはなかった。
これからは晴れの日は余り期待できない。

沖縄の冬は雨や曇りが多く晴れる日が少ない。
例年どうりなら週の半分以上は雨。

暗い曇り空ばかり見ても孤独感が増してくる。
晴れた日はやる気がでるのは何故だろう。

翼が欲しい。翼があればどこにも飛んで行ける。
会いたい人が沢山居るのに会いに行くことすらできない。

そうそう年賀状に、今の気持ちを伝えよう。
故郷の磯浜が夕暮れに冷えてくるように

温暖な沖縄に居ても心が冷える夕暮れ時もある。
商店街に明りが灯り、急ぎ足で通り過ぎる人、

私は住宅地にある静かな部屋に戻り夕餉の支度にかかる。
綺麗な星空を見つめて平凡に生きる事の難しさを思う。