2015年04月の記事


百合の花



4月20日に二十四節気第六の穀雨に入っていた為か、
19日から23日迄ずっと曇りや雨が降り続いていた。

五穀豊穣をもたらす雨という意味だけではなく、
雪が解け、様々な命が吹き返し草花が次々に出てくる。

雨で潤った田畑は種巻きの好機を迎え、
降水量が多くなる事を知った。

春爛漫の心地よい時節、新玉、新キャベツ等新ものが多く、
清々しい風が吹き、気分も爽快で心地よい。

立春から数えて八十八日目の八十八夜も近く、
春から夏に移る節目の時でこの日から夏の準備を始める。

沖縄の百合祭りは4月18日~5月6日迄が花見期間。
2年前に伊江島百合祭りに行っている。

伊江島まで主人がゲートボールを兼ねて船で行き、
昨年は近隣市の公園の百合祭りに行った事がある。

晴れると思った今日は小雨が降り出し、
私は、用事を兼ねて沖縄県庁等を見て来た。

静岡県庁とは比較にならない立派な建物に驚くばかり。
あれほどの高層ビルを建てるのには相当費用が掛かっている。

観光客の中には中学生が並んで歩いていた。
勿論、社会人観光客も多い。

そんな光景を見ながら私は下手な写真を撮るのに
夢中になり買物もせずに帰って来た。

デパートで買物をする富裕層、
素足で空き缶を探している人、貧富の差が大きい。

我が家は一度も二人で外食もせず、旅行もせず、
出前も取らずに七か月が過ぎてしまった。

平凡に生きて食べていけるだけで幸福だと思っている。
そして沖縄に住んで居られただけで充分だと思う。
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青葉の公園
 



昨日、大好きな公園に片道50分位かけて歩き、
葉桜と化した公園内を日傘も帽子もかぶらず散策した。

丁度スポーツ等は終わり囲碁や将棋は
相変わらず盛んに行われていた。

樹齢百年は経っていると思う古く太い樹木の木陰で
少し風にあたり回りの花々を撮った後再び園内を歩いた。

青葉と化した緋寒桜の黒い木の実がぽろぽろ落ちて、
鳩や小鳥達が食べていた。

川沿いにはハイビスカスの木が並び赤やピンクの花が咲き、
坂道ばかりの園内は静寂で散歩の人も少ない。

所が休日の今日はボランテァの人達が生活苦の人の為に
食事を振る舞う日だった。

ボランテァの人達はキリスト教の人である事が判った。
土日に食事等を作ってあげるあの方達は一年中のこと。

一年中とは中々できない事だと頭が下がる。
私なんてイベントの有るときだけ少しお手伝いしただけ。

昨日は蒸し暑い程暑かったのに
今日は雨が降りそうな灰色の空。

洗濯を2回干し風で乾かし今朝6時から夕方5時過ぎに、
何とか片付きアイロンを掛けて置く。

明日から雨や曇りの予報、今日は買物に行った程度で、
室内で家事に費やした。

明日、沖縄支部の将棋大会がある主人は
朝から深夜まで将棋に没頭している。

四月も残り2週間もない程、季節は駆け足で過ぎていく。
1日があっと言う間に終わってしまい短く感じる。

公園に 春光満ちて うらうらと 心遊ばす 卯月の日中 sakura1205
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美しい島



主人が定年になってから沖縄に住んで6年位経つ。
そのうち1年は町内会役員で来ていない。

今ではすっかり、この青い島と自然に恵まれた
美しい島に魅せられてしまった。

沖縄の人達はおおらかで優しく生命力にあふれている。
数年前迄は、平均寿命世界一を誇る女性達だった。

私が行って来た国際通りを中に入った処に公設市場が有り、
そこで働く女性やお婆ちゃん達には圧倒される。

この市場は、終戦直後に女性達が中心に始まったらしい。
前向きなプラス思考の心の持ち方が健康を保つ秘訣と思った。

住んでいる人達に沖縄の事を聞けば「沖縄は大好き!」
沖縄は住みやすくて一番いいと言う。

誰でも自分の住む所が一番いいと思っているかも知れない。
しかし、内地から引っ越して来た人も沢山会っている。

暇をみて遊びにいらっしゃい!笑顔で肩を軽く叩く。
3日続けて雨降りで洗濯物を干したりしまったりの繰り返し。

乾燥機付き洗濯機の小さめの物を昨年購入しても、
主人の反対で乾燥機は使用していない。

スーパーに行けば1週間以上前から清明祭(シーミー)と記載され、
清明祭用のご馳走が並んでいた。

沖縄は清明祭(シーミー)といい、親族が墓前に集まり
酒、茶、お重を備えた後、皆でご馳走を頂く習慣が有る。

今日は米軍基地の中にお墓が有るため、
清明祭のお墓参りに普天間基地に入る事を
米軍に特別に許可されてお墓参りをした人達が5百人も居た。

二十四節気の清明は4月5日にあたる。
南の島では燕が渡ってくる頃。

清明に入った頃、内地は桜の花が咲き誇り
お花見シーズンでもある。

万物が若返り、清々しく明るく美しい季節だと思う。
私は5日が二十四節気の清明の日である事を忘れていた。
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花散らしの雨
あの日、私は小高い山の中腹でバスを降りた。
そこは静岡の親友を頼って来た静かな山の中。
どうして生きていこうかと心は暗かった。

ゴツゴツした岩がある川の両側に満開の桜が散り始め、
風に乗って勢いのいい桜が私にぱらぱらぶつかってくる。

眼を下に向ければ清流がざぶざぶと滝のように流れ、
親友に会う迄の30分位、余りの静寂さに涙が溢れた。

思い切って東京から遠い静岡に一人で来て、
親族や友達と別れを告げ考えた末、決めた事。

木漏れ日が辺りを明るく照らせば、
自分で選んだ道じゃない、真面目にお仕事すればいい。

その時も桜吹雪が私の身体にぶつかって、
弱虫の私を「頑張れ¡頑張れ!」励ましてくれた。

あの時の桜は、美しさ、強さ、生きる事の大切さを教えてくれた。
普通のお花見ならば綺麗だと喜んで見ていたと思う。

25年間、会社勤務をし退社した43才前後だった。
翌日にはアパートを借りて数日後、職探しを始めた。

簿記学校に行ったのも2か月だけで親友の紹介もあり、
○○料理のレストランにコックさんの手伝いから始めた。

素早い動きのコックさんに呑気者の私は「姫!」と
呼ばれて口では言い表せないほど忙しかった。

私は料理や盛り付けは嫌いではないので
一生懸命にコックさんの機嫌を損ねないように働いた。

半年後に右手が上がらないほど痛くなり
整形で注射を打ちながら治る迄はお店を手伝い、
完治したら再びコックさんの手伝いを始めた。

頭が良くて手先が器用で健康が一番のコックの仕事が
少しは分かっている。

今年も桜は見られないけれど私の心の中にしっかりと、
色々な桜の花を思い出すことができる。
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田植え



沖縄では25度前後の夏日が続き、先月から田植えが始まる。
沖縄の米作は春に田植え夏に収穫、夏の田植秋に収穫と
二期作が多いらしい。

ちなみに石垣島では三期作が出来るとのこと、
こういう場合は1月に田植えを始めると聞き驚く。

温暖な沖縄だからこそできるのでしょう。
農業経験の無い私は三期作の田植をする人に
会って聞きたかった。

3月下旬から25度前後になり少し動けば汗が流れ、
ブラウス1枚で丁度良い。

お風呂上りの蒸し暑さはアイスクリームを食べる位の高い湿度。
沖縄の海は4月に殆どのビーチが海開きを終える。

まだ海に入ると寒さを感じるので海岸散歩や
夕日を楽しむ位かと思う。

近所の明るい人にお会いし、
そのお宅で笑い話をして帰宅する。

玄関先の前に米国人の警察官が立っていたので、
何か御用でしょうかと問えば、
家族の事を聞かせて欲しいとのこと。

私は、静岡の住所から二人の詳細を全部お話した。
あとでその事を近所の方に話すとおかしいと言う。

米国人の警察官も初めてお会いし、不思議に思っていた。
漢字も書けず滅茶苦茶な漢字を記載していた。

内地では年に1度は家族調査に警察官が自宅に来ていたし、
警察官が家に調査に来るのは当然と思っていた。

米国人であろうと私はこの警察官を信じよう。
人が何を言おうと警察官を信用しなければと。

今日も蒸し暑く湿度が88%前後と汗を拭いても吹いても
流れ落ちてくる。明日は28℃明後日は29℃と暑くなる。

内地では桜が開花すると直ぐに満開になり生憎の雨、
花散らしの雨になってしまえば残念に思う。

沖縄は、ツツジ祭りが終わり、4月は百合祭りが始まる。
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