2015 04/07 21:45
Category : 日記
あの日、私は小高い山の中腹でバスを降りた。
そこは静岡の親友を頼って来た静かな山の中。
どうして生きていこうかと心は暗かった。
ゴツゴツした岩がある川の両側に満開の桜が散り始め、
風に乗って勢いのいい桜が私にぱらぱらぶつかってくる。
眼を下に向ければ清流がざぶざぶと滝のように流れ、
親友に会う迄の30分位、余りの静寂さに涙が溢れた。
思い切って東京から遠い静岡に一人で来て、
親族や友達と別れを告げ考えた末、決めた事。
木漏れ日が辺りを明るく照らせば、
自分で選んだ道じゃない、真面目にお仕事すればいい。
その時も桜吹雪が私の身体にぶつかって、
弱虫の私を「頑張れ¡頑張れ!」励ましてくれた。
あの時の桜は、美しさ、強さ、生きる事の大切さを教えてくれた。
普通のお花見ならば綺麗だと喜んで見ていたと思う。
25年間、会社勤務をし退社した43才前後だった。
翌日にはアパートを借りて数日後、職探しを始めた。
簿記学校に行ったのも2か月だけで親友の紹介もあり、
○○料理のレストランにコックさんの手伝いから始めた。
素早い動きのコックさんに呑気者の私は「姫!」と
呼ばれて口では言い表せないほど忙しかった。
私は料理や盛り付けは嫌いではないので
一生懸命にコックさんの機嫌を損ねないように働いた。
半年後に右手が上がらないほど痛くなり
整形で注射を打ちながら治る迄はお店を手伝い、
完治したら再びコックさんの手伝いを始めた。
頭が良くて手先が器用で健康が一番のコックの仕事が
少しは分かっている。
今年も桜は見られないけれど私の心の中にしっかりと、
色々な桜の花を思い出すことができる。
そこは静岡の親友を頼って来た静かな山の中。
どうして生きていこうかと心は暗かった。
ゴツゴツした岩がある川の両側に満開の桜が散り始め、
風に乗って勢いのいい桜が私にぱらぱらぶつかってくる。
眼を下に向ければ清流がざぶざぶと滝のように流れ、
親友に会う迄の30分位、余りの静寂さに涙が溢れた。
思い切って東京から遠い静岡に一人で来て、
親族や友達と別れを告げ考えた末、決めた事。
木漏れ日が辺りを明るく照らせば、
自分で選んだ道じゃない、真面目にお仕事すればいい。
その時も桜吹雪が私の身体にぶつかって、
弱虫の私を「頑張れ¡頑張れ!」励ましてくれた。
あの時の桜は、美しさ、強さ、生きる事の大切さを教えてくれた。
普通のお花見ならば綺麗だと喜んで見ていたと思う。
25年間、会社勤務をし退社した43才前後だった。
翌日にはアパートを借りて数日後、職探しを始めた。
簿記学校に行ったのも2か月だけで親友の紹介もあり、
○○料理のレストランにコックさんの手伝いから始めた。
素早い動きのコックさんに呑気者の私は「姫!」と
呼ばれて口では言い表せないほど忙しかった。
私は料理や盛り付けは嫌いではないので
一生懸命にコックさんの機嫌を損ねないように働いた。
半年後に右手が上がらないほど痛くなり
整形で注射を打ちながら治る迄はお店を手伝い、
完治したら再びコックさんの手伝いを始めた。
頭が良くて手先が器用で健康が一番のコックの仕事が
少しは分かっている。
今年も桜は見られないけれど私の心の中にしっかりと、
色々な桜の花を思い出すことができる。