2014年10月の記事


ハイビスカス



24,25,26日の三日間に開催された県産業祭りで
ハイビスカスと夏のお花の鉢植えを買って来た。

ハイビスカスは、赤、黄色、白、濃ピンク、淡ピンク、
アイボリー等、様々な色が有って美しい。

その帰り、ある家の庭には真っ赤なハイビスカスの花が咲き誇り、
もう少しで日没になる6時過ぎ、家族の笑い声が聞こえていた。

母親が子供に何か大きな声で語りかけている家、
家族の団欒は子供の為にもいいと思う。

その一軒家の屋根瓦は丸くレンガ色の屋根瓦で、
本土のように波打つような四角く黒い屋根瓦とは違う。

昨日、国際通りの先にある安里2丁目の坂道を上り、
友達に会い色々な情報を教えて頂き参考になった。

その友達は東京に実家が有り、お母様が一人で住んでいるとのこと。
沖縄が嫌で一人暮らしを東京で近所のお友達と楽しく生活していた。

所が痴ほう症になった為、月に3回は東京に行き親の世話をしているらしい。
沖縄と羽田を月に三往復するのは経済的にも大変だと思う。

沖縄には友達の家族が居ても東京にも高齢の母親がいる、
忙しくて気の毒で同情する。

高齢になれば遠隔地に住む事は嫌うと思うが、
もっと若い時期に何度か沖縄に連れて来て
沖縄の良さを分かって貰えばと私なりに考えた。

若い頃から東京を離れるのを嫌がってお爺様が亡くなった後、
病気になれば将来はどちらかが一緒に暮らす事になるのでは。

その後、我が家に帰る頃はとっぷりと日が暮れて、
涼しい風が頬を撫でてとおる。

人混みを通れば温暖な沖縄でもマスクが
ちらほら見え、咳込んでいる人が居る。

沖縄で風邪をひくのは冷房で身体を冷やす事が原因の人が多い。
私は風邪をひいていないのに喉が痛む。

本土に霜が降りたり雪が降れば
その冷たい風が少しは沖縄まで吹いてくる。

ベランダのハイビスカスの花が毎日のように一片ずつ咲き、
そのたびに喜んでいる私である。
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寒露から霜降に~大綱引き祭り



二十四節気の寒露が8日頃で晩夏から初秋にかけて
冷たい露が野草に宿る本格的な秋の始まりになった。

あれから二週間近くが経ち、もうすぐ霜降に入る。
寒露から数えて15日目で秋が一段と深まり朝霜が見られる頃。

霜降は、朝晩の冷え込みが厳しくなり、
日が短くなった事を実感でき、初霜が降りるのもこの頃。

本土より南に位置する沖縄はまだ蒸し暑い。
しかし、大きな公園に行けば少し秋を思わせる。

11日に公園でボランテァの人達が軽食を振る舞っていた時、
長い行列が出来ていた。その時冷んやりした風が吹いていた。

私は、ほんの僅かな時間だけ手伝い、
沢山置いてある募金箱に五百円だけ入れた。

県は交付金を公共事業に使い、県民の所得は低く、
貧富の差も大きいと思う。

私の知っている限り沖縄の人は人情深く、
おっとりして優しい人が多いから好き。

近所の奥様や優しい友人に挨拶に行った時も、
「いつ沖縄に来たの?」とても喜んでくれた。

行かなければならない場所が数か所あるのに
余りの暑さで再び秋バテしそう。

買物は少し涼しくなる夕方に3件位立ち寄り、
歩いているだけでブラウスが汗だらけになってしまう。

今日は、2年前に購入した小さな冷蔵庫を普通の冷蔵庫に変えた。
冷蔵庫の中の物を全部出して除菌で拭き、それを持って帰って頂いた。

普通サイズの冷蔵庫は本土にある物より小さく、
形も変わった形をしているけれど我慢をして使う。
この作業が2時間位はかかったと思う。

真夏日の暑さは今日迄で明日からは26度前後になる。
お花屋さんの前を通れば百合や菊の香りがして懐かしい。

今夜も蒸し暑くて時々冷房を付けなければ居られない。
南の島はもう少し経てば過ごしやすくなる

くもの巣に 黄のわくら葉の 落ち下がり くるくる舞い下り 安里の川に sakura
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風が怒った日



非常に強い台風19号の風が吹き始めた10日の午前中、
私は2件のスーパーで2日分の食材とお水を買い求めた。

10日の夜は蒸し暑さで汗が止まらぬ26度の熱帯夜で、
沖縄に台風が近づき強風が大きな樹木を揺らして吹いていた。

10日からの暴風で11日の夜になれば勢力がどの位大きくなるか、
心配で寝付かれずにいれば停電になったが早く復旧しほっとする。

風がきゅーきゅーと音を立てゝ吹く頃は台風がかなり近づいて、
恐怖感を覚え、午前1時迄テレビを見ていた。

その時、「台風は沖縄を通過」とニュースを聞き、
安心して直ぐに眠ったと思う。

しかし、巨大台風の動きは遅く10キロ~15キロと遅く、
12日の夜から明け方まで風が吠えるように吹いていた。

この台風は雨よりも風台風かと思うほど雨より風が強い。
930ヘクトパスカルは大きな台風だと素人でも分かる。

台風が沖縄を去る頃の13日、非常に強い吹き返しの風が吹き、
洗濯物を何度も物干しから落としてしまう程強かった。

台風が九州、四国に進む度に速度が速くなり勢力も弱くなっていく。
例えば沖縄で930ヘクトパスカルが本土に進めば970になる。

勢力の強い時に沖縄を通っていくのは当然と思っていたが、
何故、沖縄が勢力の強い時ばかり台風が通過するのか。

熱帯低気圧から発生した台風が一番強くなった時に
通過するのだから仕方がないと諦める。

二晩も暴風の中にいると恐怖感を感じて熟睡できない。
食材も無くなり、中に何も入れないおにぎりを胡麻塩で食べた。

先週末から昨日の朝まで熟睡できない日が続き、
身体も気持ちも疲れてしまった。

台風の上陸する直前にじっと部屋で耐えている恐怖感、
これをストレスと言ってもおかしくはない。

地震が来ようと台風が来ようと耐えて生きていかなければならない。
他にも耐えなければならない事が沢山有るのに。

それでも生きられる事は幸せ、泣いて涙をこぼしても幸せ。
必ず笑える日がくるから。良い事もあるから。
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空は白かった




昨日、引っ越しの朝は緊張して5時前に起床。
七分袖で居ても肌寒い。

冷蔵庫の中の調味料を川に捨てに行き、
ビンや缶は主人に公民館に持って行って貰った。

そして冷蔵庫の中の部品を綺麗に洗い、
食物は何もない状態に戻し、残り物のパンやお野菜で朝食とする。

今回は車で空港まで行ったのだが彼の口がうるさくて
郵便局に寄りたい、ガソリンスタンドに寄りたいと言う。

知らない町の郵便局やガソリンスタンドを尋ねて40分も掛けて
探しあてた。最初から町の方に「どこにありますか。」

尋ねればいいのにと一言忠告すれば大きな声で
「うるさい!」怒るばかりだった。

沖縄行の飛行機が出発する1時間前に空港に着けば
検査等を終えて、沖縄の友人にお土産を買っていた。

飛行機に搭乗すれば機嫌が良くなり、私に話しかけてきた。
窓から白い雲を見ながら、
私って相手の気持ちを誉める事の出来ない駄目な人間だと思う。

離陸すればあっと言う間に濃グレーの雲の中、
海や空港辺りの景色が直ぐに見えなくなる。

その後はどこまでいっても白い雲がいっぱい浮かび、
鹿児島上空で「ひまわり8号」が打ち上げられた光景を偶然に見た。

水蒸気のような物がすーっと上空に上がっていく、
あれがロケットを打ち上げた光景等信じられない。

私は耳痛を和らげる為にテッシュを耳の中に入れ、
着陸が近づけば何をやっても耳の痛みが強く我慢をしていた。

空港に降りれば余りの蒸し暑さで荷物も重く感じ、
アパートに着いて直ぐに片づけを始め2時間位で暑さで中止する。

蒸し暑さと疲れでクーラーを付けて少し昼寝をしてしまい、
その後3回スーパーに行き夕食とする。

前回来た時のような楽しさより何となく寂しい空気が漂う。
住み慣れると直ぐに引っ越しの繰り返しは決して楽しくはない。
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十三夜


十三夜 髪に残れる 湯上りの 肌に冷たき 月の光よ sakura
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愚痴
3日午前9時、長女がお婿さんのご両親と赤ちゃんを連れて、
用事を兼ねてやって来た。

大型台風が大東島まできているのに、
もう少し早く来て貰いたかった。

赤ちゃんは抱いてやりなさいと教わったらしく、
泣けば直ぐに抱いてあげる。

彼女が昔から置いてあった部屋の書物等の整理を
主人と彼女で片づけていた。

私が赤ちゃんを抱いていたが人見知りするようになり、
母親が見えないと泣く為、可愛くても汗をかいてしまう。

発育も早く体重も増えて30分以上抱いてあげても
どんなにあやしても泣き止まない。

引っ越しの荷造りや大型台風の備えも有り、
するべき事が捗らずに内心困っていた。

用事が済んだので夕方お婿さんのご両親が迎えに来て
「お忙しいのに悪いですね。」私にお礼を言って帰って行った。

優しいご両親で常識を知っている方だと何時も感心する。
「今回の台風は恐いですね。」と奥様が言う通り私も恐い。

そして今夜は、珍しく主人の妹さんと息子さんが用事が有り、
3人で長々と話をしている為、精一杯のおもてなしをした。

妹さん親子は3時間位でお帰りになり、
片づけながらお風呂掃除にかかった。

この頃は来客続きで食事等のお世話で忙しく、
部屋の片づけも中々進まない。

大型台風も深夜未明から三重県、静岡県等の海沿いを
直撃するかも知れない。

海の傍の我が家は深夜上陸する大型台風に耐えられるのか、
雷も鳴って心配が脳裏を過る。
なるようにしかならない、恐がるだけ気持ちが疲れる。
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黄色い秋



濃黄色に実った柿、もぎ取るのが楽しい。
今日は、3個4個5個もぎ取りお仏壇にお供えした。

小さな木で丈が短く横に広がって伸びている。
昨年とは比較にならない程数も多く色づくのも早い。

太陽が眩しい日中は家事をして、
午後から整形に行きお世話になった医師にお会いし、

私からお願いをしてストレッチ体操に時間をかけて、
汗を流した後、寄り道をして来た。

昨日も釣りに行った主人は釣ったお魚の自慢をするが、
台所の汚れを取り除菌してから食事を作るので有り難くもない。

それでも悪いと思い「うん、うん。」話しを聞いていれば、
機嫌がいい。

買物帰りに遠回りして水田や小川を通ってくれば
稲刈りの終わった水田と稲刈りしていない水田は50%位の割合。

刈り取った水田を見れば雀達が賑やかに騒ぎ、
お米を探しているのだろうか。

水辺には時々白鷺や鴨達も遊びに来るので可愛い。
自慢そうに大きな羽を広げて舞い降りる時の鴎は可愛げがない、
でも空を飛ぶ光景はロマンを感じさせる。

なんとなく寂しさを口に出せずに鳴く姿、
大空を自由に飛べていいと思うが鴎なりに一所懸命生きている。

暑い日中と朝夕の気温差が大きく、
私は半袖を着たり長袖を着たりまめに着替えている。

小道を歩いていたら何気ない香りを漂わせて
金木犀が咲き始め、心を和ませる。

金木犀のある家迄少し離れていても
その香りは風に乗って甘く切ない遠き日の故郷の匂い。

金木犀の香りがする度に秋だと思う。
店頭で美味しい物を見ても秋だと思う。
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