2014 02/09 20:22
Category : 日記

絹糸のような細い雨が静かにしとしと降っている、
今日も昨日もその前日も。
数日前までは夕焼けが湿りがちな雲の間から、
遠慮しながら顔を出していた。
窓外の緋寒桜の花は、風が吹いても雨が降っても散らず、
色の乏しい如月に濃ピンクの花を咲かせたまま。
その緋寒桜をよく見れば連日の雨にうなだれて、
太陽の光をいっぱい浴びたいなと、しょんぼりしていた。
緋寒桜は花びらが開く時からうつむいているのに、
余計に寂しさが伝わってくる。
淡ピンクのバラも葉も雨粒が水晶のように光輝き、
「綺麗ね。」そっと手で触ると雨の雫がぱらぱらっと落ちる。
陽光が降り注ぐ晴れの日は元気が出て笑顔になれるのに、
力んでいた身体の力が抜けていくのは何故でしょう。
買物帰りに知人に出会い馴れ馴れしい私は思わず微笑む。
すると笑いがこみあげてきた。
「12日から13日の桜祭りに行きましょう。」
「はい、行きます。」なんて答えてしまう。
今週の土曜日まで晴れの予報はない。
もしかしたら予報が外れて晴れるかもしれない。
人は、誰かと関わらなければ生きてはゆけない。
一人暮らしの老人が身近にいたら声をかけている。
本土では立春になっても春まだ浅い。
でも晴れが多く気温が少し上がり真冬の峠は越えた。
するべき事が沢山有るのに雨は嫌だわ、なんていう間に
月日は駆け足で過ぎていく。