2013 11/06 20:59
Category : 日記

二十四節気の第19立冬は2013年は7日頃。
冬の季節風第一号が吹く頃で山々が赤や黄色に染まる秋。
その美しさが色あせて木枯らしが吹く冬が近づいて、
立冬とは冬の始まりの事である。
故郷の庭には小粒の柚子が柑橘系のほのかな香りを漂わせ、
金柑がたわわに実りそれを小鳥達が突いている頃。
樹木で生い茂る庭を金柑に明るく照らして貰いたい。
3~4年前から糖度も増して美味しくなってきた金柑。
師走から沖縄の店頭に出回る金柑は一個39円と割と高く、
買う気持ちもなくなってくる。
夏から初秋に金柑の白い花がぽろぽろと
土に広がってこぼれていた風景を思い出す。
親戚の奥様が今年も手作りみかんを一箱送ると聞き、
「みかんが美味しかったです。」苦手なお世辞を言いつゝ、
店頭に並ぶみかんの方が皮が柔らかで甘味もある。
それでも美味しいねと言いながら食べて居た。
その奥様と電話で話せば長話になってしまう。
「今春から年金を貰い始めたけれど少ないの。」
ご主人様が転勤族で専業主婦をしていたのだから仕方ない。
子育てと家事をして幸福に暮らしていた彼女が羨ましい。
若い時から会社で働く事しか知らない私も今は主婦になり、
現在の彼女は親の田畑を借りてお野菜果実等を作っている。
しかし人は電話で話したくらいでは歩いてきた人生は分からない。
あの奥様にも人知れず苦労が有ったと思う。
私だって人に言えない苦労をいっぱいした。
真実を語っても誰も信じてくれない程、辛い過酷な人生だった。
その原点は父の事業の失敗がなければ
平凡な暮らしが出来たはずだった。
正直に人に話したら涙がこぼれるから誰にも言わず、
明日から幸せになれるように笑顔で歩いていく。