2013年11月の記事


小雪に入り



用事が出来て主人は今月末か来月に静岡へ行くと言う。
その用事は明日になれば決めると思う。

一時的になると思うが私は知らない町で一人で暮らす事になる。
用心棒が居なくなったらどうしよう。

回りはアパート等が並ぶ住宅密集地とは言え、
隣の若い男性と会話もした事もない。

近所にお話できる叔母さんと40代の奥様が居ても
家の中まで入れてはいけないと忠告されている。

静岡での用事が電話だけで済むのなら彼は沖縄に居ると思う。
将来は永住も考えているほど沖縄が好きな人である。

「お水が軟水なら美味しいしスーパーから運ぶ事もないのに。」と言えば
「沖縄の事を悪く言うな!」私が叱られる。

22日に二十四節気の小雪になり、僅かながら雪が降り始める頃。
真冬の到来がすぐそこに感じられる時節。

私は、晩秋から師走は寂しさが募るから一年で一番嫌いな季節。
紅葉は散り枯葉となり田園も枯野と化して寂しくてたまらない。

樹木の小枝に枯葉がしがみついている光景は冬の始まり。
昨日迄は小春日和だった南国も朝は20度から週末は13度と下がっていく。

急速に発達した低気圧の影響で北風の強い荒れた天候になり、
南国に吹く風も冷んやりしてきた。

年末から二月にかけて温暖な沖縄とはいえ暖房が欲しい時もある。
しかし、暖房は使わない。

寒い!と言っているまに温かい日がくるから。
南国の冬は寒暖の差が激しい。

毛布が欲しいと思っていたら主人が暖かいガウンを買い求め、
包装紙を開ければ繊維を起毛した寝袋みたいに丈が長いもの。

安い物しか買物ができない彼の精一杯の気持ちに感謝。
夜空に白い雲が浮かぶ光景を見て明日は晴れると喜ぶ私。
コメント (2)

小春日和


この頃三日連続で外出し、今日は初めてのグランドゴルフに誘われ
仕方なく行って来た。

このスポーツをしている人達は私よりも年上の方が多く、
年の割には元気で健康美に溢れている。

そういえば母の誕生日をすっかり忘れてしまい、
お花を少し部屋に飾りお線香をあげた。

両親の故郷は北風の冷たい街だが活気のある賑やかな地方だった。
父が仕事で留守の時、予定より早く陣痛がきて私が生まれたらしい。

戸籍謄本を見た時、出産後僅か数日で母が役所に届け出した事が判り、
雪が舞い散る北風の寒い日に役所に行った母を哀れに思う。

年子で身体の大きな姉に比べて私は小さく生まれたうえに、
母乳は余り飲まない乳児でよく風邪をひいていたらしい。

祖父に家を建てて貰う迄の数年間は親戚の居候をしていた事を
三才位の私は覚えていた。

身体の弱い母は大家族の炊事や洗濯等の家事をしたり、
独身時代に習った和裁で収入を得ていた。

商人の家に育った父は農業を嫌いスーパーを経営する為に
商家の事務や販売等をしていた。

性格が物静かでおとなしい父に商売が成功するはずはなかった。
事業を始めて10年後には倒産し会社員になった父。

その間に姉を亡くした母は見て居られない程やつれ、
糖尿病も悪化していく姿を見た中学生の私はバイトで働いた。

中学の部活を辞め、早く家に帰ってバイト先に向かう日々を
高校卒業するまで続け、会社勤務をしながら料亭でバイトをしていた。

両親を憎んだけれど育てゝ貰った恩が有るから仕方ない。
両親が私の収入を当てにしても仕方ないと諦めた。

しかし若い時は自由な生活がしたくて親から自立したいと
試みたが父に連れ戻されて実家に戻った経験がある。

過ぎてみれば少女時代は苦しくても心温かい親が居た。
母にはできる限りの事をしてあげたと悔いはない。

今日は、風もなく穏やかな小春日和の日中に二時間外出しただけで、
植木の手入れや家事に専念していた。
コメント (6)

霜月の雨


今週は雨の日が多くうっとうしい。
一昨日、少し晴れ間がでた時、空の半分は薄日が差し、

後の半分は灰色の空に一つの空が半分に分かれて、
不思議に思いながら首里城に近い道を歩いていた。

もしかして雲の通り道になっているのかしら。
そんな事を呑気に考えているとぽつぽつ小雨が降り出す。

この島はよく雨が降る。昨日も今日も快晴はない。
ハイビスカスの花びらに水晶玉の雨粒がぽつんと落ちた。

主人がフェアーに外出する時「私は用事があるから行かない。」
彼と一緒に行くのは断り家事をしていた。

その後、気が進まないけれど「離島フェアー」に行ってみよう。
奥武山公園に行けば色々な島の特産品が出ている。

喜ぶ人達を見たのか空は曇りでも明るく笑っていた。
しかし、晴れることはない。

沖縄フェアーは、今回は39の島が参加し、
今日は2日目になり島の伝統、産物等を見物した。

例えば、うるま市のつけん島の人参麺、イカの塩辛、
島の土質は根菜類に適している。

南城市くだかじまは琉球の始祖アマミキヨが降臨し、
五穀を初めて伝えたとする神の島として崇敬を集める霊地である。

伊江島は紅イモ餅やハイビスカス園、黒糖漬けにんにく等、
数えきれない名産品が有る。

住まいに帰る途中で主人の姿を遠くから見つけたが、
声をかける事は出来ずに走るようにその場を去った。

私は悪い事をしてしまい自分を恥じた。
彼には彼の自由が有るのだから好きにすればよい。

明日は晴れる予報を聞いて凄く嬉しい。
晩秋の 吹き染めにしか 湯上りの 肌に冷たき 月の光よ sakura.
コメント (2)

街を歩いて
昨日は何時もより少し早起きをして午前5時起床。
主人が沖縄市迄ゲートボール大会に行くとのこと。

彼は何時も朝は7時半から8時頃まで眠っている。
私より早く就寝しても昨日の朝6時起床するのに大変そう。

日中から蒸し暑くて再び夏が戻ったような暑さのなか、
私も日焼け止めを付けて日傘を差し外出をした。

沖縄県庁は初めて見たが立派な建物には驚く。
その近くに那覇市役所が有った。

私が初めて見た立派な高層ビルが立ち並ぶ街は、
小さな島でも都会並みの光景に目を見張るものがある。

内地では地域の東に低気圧、西に高気圧が存在する
西高東低の気圧配置で北西の風が強く、

日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴れになり、
冬型の気圧配置で気温も下がる。

冬の厳しい寒さは10代20代の頃は気にならず、
夏の酷暑も気にならずに夢中で動きまわっていた。

しかし、この頃は夏の猛暑が始まると辛いと思い、
冬の厳寒になれば海風が嫌だわ、何てこぼしてしまう。

若い時は、10本の指に全部絆創膏を貼っていた為か、
歯科に行った時、歯科医が貧しいと思い無料にしてくれた。

その時、治療費は払いますから真面な治療をして!
心で叫びたくなるほど治療らしい治療はしていない。

見かけで人を判断するような歯科に行くのはやめ、
こういう人は歯科医をしても流行らないとあの時思った。

今日は東京も木枯らし一号が吹き、
北日本を中心に真冬並みの寒気が流れ込む。

温暖な南国にも北から冷んやりした風が吹いている。
コメント (4)

立冬


二十四節気の第19立冬は2013年は7日頃。
冬の季節風第一号が吹く頃で山々が赤や黄色に染まる秋。

その美しさが色あせて木枯らしが吹く冬が近づいて、
立冬とは冬の始まりの事である。

故郷の庭には小粒の柚子が柑橘系のほのかな香りを漂わせ、
金柑がたわわに実りそれを小鳥達が突いている頃。

樹木で生い茂る庭を金柑に明るく照らして貰いたい。
3~4年前から糖度も増して美味しくなってきた金柑。

師走から沖縄の店頭に出回る金柑は一個39円と割と高く、
買う気持ちもなくなってくる。

夏から初秋に金柑の白い花がぽろぽろと
土に広がってこぼれていた風景を思い出す。

親戚の奥様が今年も手作りみかんを一箱送ると聞き、
「みかんが美味しかったです。」苦手なお世辞を言いつゝ、

店頭に並ぶみかんの方が皮が柔らかで甘味もある。
それでも美味しいねと言いながら食べて居た。

その奥様と電話で話せば長話になってしまう。
「今春から年金を貰い始めたけれど少ないの。」

ご主人様が転勤族で専業主婦をしていたのだから仕方ない。
子育てと家事をして幸福に暮らしていた彼女が羨ましい。

若い時から会社で働く事しか知らない私も今は主婦になり、
現在の彼女は親の田畑を借りてお野菜果実等を作っている。

しかし人は電話で話したくらいでは歩いてきた人生は分からない。
あの奥様にも人知れず苦労が有ったと思う。

私だって人に言えない苦労をいっぱいした。
真実を語っても誰も信じてくれない程、辛い過酷な人生だった。

その原点は父の事業の失敗がなければ
平凡な暮らしが出来たはずだった。

正直に人に話したら涙がこぼれるから誰にも言わず、
明日から幸せになれるように笑顔で歩いていく。
コメント (5)

紅葉の秋


先月23日霜降になると朝晩の冷えこみが厳しく、
秋も一段と深まり日が短くなった事を感じる頃。

もみじや楓は紅葉し日本列島は北から徐々に赤く燃える。
東北地方や本州中部では霜が降りる頃だと思う。

昨日は秋雨がしとしと降り続ける昼下がりに坂の上にある
歯科にドキドキしながら行って来た。

お正月頃、1度診察して頂いた時の口の悪さ第一印象が悪くても
通えばこの医師に慣れ、安心して治療ができるかも知れない。

そう思い、お会いしてみれば会釈をして愛想の良い先生で、
終始笑顔で接してくれたが歯石を取りお掃除をしただけ。

昨日は平らな道ではなく急な坂道を登った時、
以前より身体が軽くなった感じがして嬉しくなってしまう。

2~3日も雨が降り続き、走ると足が滑る感じがして
注意深く降りる程の急な坂道を歩いて帰宅した。

空は暗く雨は止まず何となく外出したくない町の風景。
この頃は天候で気持ちが変わる時が多々ある。

昨日とはうって変わり青空の今日は秋風が吹き、
洗濯物がゆらゆら揺れて心地良い。

しかしPCを少し使うと切断してしまう。
インターネットは昨夜と今朝そして午後から使用できなかった。

壊れた原因は分かっているけれど、
「お願いします」頭を下げて接続して貰った。

今迄、無線で使用していたが有線にすれば接続できた。
今、PCが動いても再度壊れるかも知れない。

明日、晴れたら用事を兼ねて外出したい。
夜になっても青空に白い雲が浮かんで明日も晴れそう。
コメント (0)