2012年10月の記事


暑い南の島
季節は秋も深まりお花屋さんを出る時菊の香りが漂っていた。
しかし、南国はぎらぎら日差しが強くて夏の名残がする。

7月から9月まで真夏日が続き、やっと清々しい秋がくると思っていた。
しかし、南国の秋は暑くて週3日外出している私も暑さでバテそう。

最近はバスに乗る時間も覚え、何処へ乗り換えるには少し歩いて
モノレールを利用し、再びバスに乗れば目的地に着く事等身体で覚えてきた。

アパートの室内も小さめな箪笥が入ると家庭という感じがして、
狭い部屋でも不便はしていない。

住まいを離れ遠くなるほど心細くなる時があっても
住めば都で割と慣れるのも早い方で心配はしていない。

日の暮れは本土より遅く午後6時頃まで明るく、
冬になれば午後7時迄明るく日の暮れが遅くなる。

夕暮れには鱗雲がいっぱい浮かびその隙間に美しい青い空が宝石のように
光って思わず見とれていた。

丸い月は出ても星は一つ以上は出ないので綺麗な星空を眺める事はない。
そういえば23日頃、二十四節気の一つ「霜降」になった事を今更知った。

露が冷気によって霜となって降りはじめる頃、そんな気配は感じられない。

10月も終わりに近づいているのにクーラーを付けたり消したり。
昨夜も蒸し暑くて午前2時に目覚めた時、丸い月が煌々と輝いていた。

満月になる日は近いと思いながら色々な事を考えている間に、
30分位起きて再び眠ってしまった。
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秋台風
昨日まで蒸し暑い夜が続き、午前6時起床した頃は汗が滲んでいた。
雨が降っていたことさえ分からない程静かな朝だった。

10日間も沖縄の南海上に居座っていた台風21号が
ようやく昨日の夕方から動きだし4時10分、暴風域に入った。

私はその1時間前に夕食と明日の朝食用の食材を買物に出かけたが、
さほど風も強くはなく傘が斜めに曲がる程度だった。

10月中旬にくる台風は珍しく、沖縄に来てから初めての事。
出かけるにも遠出もできずに本当にじれったい台風だった。

夜になるときゅっきゅきゅと風の音が強くなり、
時間が経つにつれてひゅーひゅーっと窓ガラスにぶつかってくる。

風が歌っているのか、怒っているのか、色々な音に聞こえた。

何か薄気味悪くて大きく揺れる樹木を見つめたり、
早寝の主人が眠った後も暫く起きているうちに午前0時を過ぎてしまった。

明けて台風一過の今朝、寝坊して7時起床。
青空が出たのは一時で殆ど曇り空の北風が強い1日になる。

午前8時に主人がゲートボールに出かけた後、家事を済ませ、
帰宅した彼と昼食を摂り、私は以前住んでいた街の友達に会いに外出した。

「あら、××ちゃん、沖縄には何時来ました?」沖縄の人は話し方が優しい。
彼女はまだ未婚で若い。友達と言うより親子みたいな感じだがしっかりしている。

優しい気持ちがこもったうちなー(沖縄)育ちの彼女は所々で
うちなーぐち(沖縄言葉)がでてくるので分からない時は聞き直す。

他府県(ナイチャー)から来た私は、父子家庭の彼女に覚えたばかりの沖縄弁で
チバリヨー(頑張って)と話すと彼女は笑っていた。

あっという間に辺りが暗くなり急いでアパートに着くと午後7時を過ぎ、
口うるさく細かい主人が「何故買物等してきた!」今日は買物不要と怒っていた。

明日から再び晴れの日が続く予報、2日前まで熱中症情報を放送していた。
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坂道で
坂道を歩いていたら急に横殴りの雨が降りだし、急いで折りたたみ傘をさす。
10分も経てば雨はやみ、強い日差しが降り注ぐ。

汗をかいて歩いていたら10m位の風が吹いてすーっと汗が引き、
菩提樹の木の葉が強い風に揺れていた。

台風21号が南海上に接近している為、不安定な天候になる。
明日の夜から台風の影響が出るとの予報を聞く。

買物の帰り坂道で元気そうなお年寄りが集まる「元気ステーション」と
いう名のお店を覗けば中高年女性が集まり賑わっていた。

いくら人見知りをしない私でも見知らぬ人達の中には入っていく勇気もなく、
会釈をしながら素通りしてやゝ強い風の中を小走りに住まいに戻る。

部屋の片づけも大体終わりクリーニング屋さんに行き、
トレンチコート、ジャンパー、ブレザー、スカート、パンツ等を出して来た。

時計を見れば午後6時を回っていたので急いで家路に向かう頃は風が強く、
会社帰りの人達や買物帰りの人達が急ぎ足で信号のない道路を渡って行く。

星も月も見えない南の島、空を見たって黒い雲が黙々と流れている。
故郷の柿を栽培している農家は、もう柿がたわわに実ったかしらと想像する。
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さようなら港町
列車が駅をすーっと離れ、住み慣れた町が段々遠くなる。
岬を曲がれば海は見えなくなり樹木が生い茂った山々を過ぎ次の停車駅に止まる。

駅を降りたりバスに乗ったりする度に20キロの旅行ケースを持ち上げる時、
思いっきり力を出して汗ばむ。

そして飛行機に乗れば何処までも続く青い空と白い雲を見つめながら、
3連休で込み合う機内に目をとおし、これからの暮らしを想像していた。

まるで引っ越しするような宅急便の荷物の多さ、
前回のように街中ではなく住宅地にアパートを借りてある。

ウォシュレットの機械部品、枕、ウォーターサーバー等は宅急便で送り、
家で使用していた物、保存が利く物、お米迄も運んで来た。

家を出発する前日は冷蔵庫を空にする為に深夜1時過ぎ迄かかり、
うっかりして二階寝室の窓ガラスの鍵をかけ忘れて悔やんでいる。

沖縄に着いた1日目の夜は国際通りの観光ホテルに泊まったが、
○○県の県立高校生達が宿泊していたので賑やかだった。

そして食事は国際通りに出て済ませたが、国際通りはいつも通り賑わっていた。
「あ、あのお店はまだ頑張っているわ。」等と話ながら主人と夜風の涼しい街を散歩をしながら、中国の人達が見えない分やゝ活気がない感じも受けた。

2日目はディスカウントショップで洗濯機、机、椅子、食卓テーブル、ベッド等を
安く購入し、テレビ、お布団だけはイオンで購入した。

まだ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯ジャー、カーテン等は購入していない。
毎日少しずつ購入する事にしている。

沖縄は29度前後と蒸し暑くて冷房なしでは暮らせない。
晴れの青空が急に音もなく静かな雨ふりに変わる。

主人の強い希望で沖縄についてきたけれど、
静岡に落ち着いて住みたいと願う私も長期間別居をする勇気がなかった。

主人は静岡の老朽化した家に生涯住む気はなく、
彼の考えている事を思えば疲れてしまう。

今は、部屋の配置や必需品の買物が済み落ち着いたらスポーツ教室に通いたい。
その間、整形のリハビリに通えたらと予定している。

知らない人ばかりの町で外に出なければ孤独な生活になってしまう。
町内の八百屋さんに行く途中、沖縄生活も少し落ち着いて来た感じがする。
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嵐の十五夜
昨日は家の周りの片づけをした後、午後3時頃からひゅーひゅー風の音を聞く。
テレビでは非常に大きい台風17号と何度も聞いていた。

主人はお芝居を観に行ってしまい、老朽化した家に一人でいても
心細いだけ、前に泊まった事がある友人のお宅に泊めて貰った。

小高い山の中腹に有り山々の青葉も少し黄ばんだり赤くなったり
紅葉が始まる光景がありありと見えた。

海は夕方から白波が幾つも幾つも並んでは消え、
台風が近づくにつれて大きな波が最初の防波堤を超えていた。

風の強さに雨が目にもとまらぬ速さでしゅーっと飛んでいく。
台風はやがて暴風雨となり、部屋の中でテレビ情報を聞いていた。

台風が去った午後11時頃、白い雲の間から十五夜が出たり入ったり、
しばし満月の美しさに見とれていた。

中秋の日の夜、澄んだ秋空に満月が台風など無かったかのように、
煌々と光っていたので「私も連れて行って!」語りたくなる程優しささえ感じた。

山々の樹木の葉も彼岸花も風にあおられ弾力を無くしてしまい
7時間も強風に吹かれ、弱ってしまった。

今朝、急いで家に戻れば被害がなくてほっとする。
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